中国がマイニング事業の規制強化を行った後、ビットコインネットワークの採掘難易度は大幅に低下した。だがBTC.comからの最新データによれば、7月17日以降、ビットコインの採掘難易度が急上昇している。

中国のマイナーが他国に移行するにつれ、ビットコインネットワークでは2回連続で採掘難易度が上昇し、約2か月ぶりに15テラハッシュ(TH)を超えた。次の調整は8月27日に行われる予定だが、採掘難易度は15.63THに上昇すると予想されている。

中国がマイニング規制を強化する前には、ビットコインの採掘難易度は25THをピークとするまで上昇していた。中国マイナーの突然の減少は、ブロック承認の競争を弱めた。これによりネットワーク上の既存のマイナーは高い利益を上げることができた。Statistaからのデータによれば、ビットコインのハッシュレートにおける中国のシェアは46%にまで減少した。

CNBCの13日の記事で、Quantum Economicsの仮想通貨アナリストであるジェイソン・ディーン氏は、ネットワークの採掘難易度上昇に伴い、ビットコインマイニングの収益性が7.3%低下したと指摘している。

デジタルカレンシーグループ傘下の仮想通貨企業Foundryのマイク・コリアーCEOは「ハッシュレート低下が底を打った」と指摘。マイナーが新しい装置を追加していることを反映し、次の難易度調整でも上昇するだろうと予測している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン