ビットコイン(BTC)マイナーは、BTCの売却量をどんどん縮小させているが、ある指標が正しければ、大幅な価格調整を引き起こす懸念がある。
オンチェーンデータソース”LookIntoBitcoin”の制作者であるフィリップ・スウィフト氏の3月11日のツイートによれば、”Puell Multiple”の指標をみると買われ過ぎの水準に接近しているという。
デビット・プエル氏が開発した”Puell Multiple”は、ビットコインマイナーが大量にBTCを売却を開始する可能性のある時期を追跡するための指標だ。
これは1日あたりに発行される新しいBTCの価値を1年間にマイニングされるBTCの総価値の平均で割ったものだ(どちらの値もドルベース)。
”Puell Multiple”の過去のパフォーマンスをみると、チャートの赤い部分に入るとビットコイン価格のピーク(そしてその後の調整)と一致するという。
この数値が17年以来、再び「危険水域」に接近している。スイフト氏は「買われ過ぎを示す赤いバンド部分に近づいている」とコメントし、マイナーによる売却の恐れがあると警告している。
「歴史的に、Puell Multiple(赤い線)が赤いバンド部分に侵入したとき、マイナーが自身の利益に気づき始め、BTC価格の高値と一致する」

2021年の場合、2017年とは違う条件もある。つまり機関投資家のビットコインへの参入だ。今年は機関投資家による積極的なBTC購入が特徴であり、マイナーがそれに対抗して市場を押し下げることができるかどうかは議論の余地があるだろう。
マイニングプールからの流出は低下
マイナーからのBTC流出は、前年と比較すると低いという指摘もある。
Stack Fundsは、7日間平均でみると、マイニングプールからの流出が2016年以降で最低レベルになっていることを強調している。
Stack Fundsは、「ダブルブレイクは、マイナーの流出がおそらく低調であり続けるであるというさらなある確証になるだろう。そして、価格がより高値に上がる触媒であるかもしれない」と述べている。
