ビットコインマイニング企業であるマラソン・デジタル・ホールディングスは、ビットコイン生産量がほぼ5倍に増加したことを受け、2023年第3四半期の売上が前年同期比670%増となった。

この結果、マラソンは四半期利益を計上し、第3四半期の純利益は6410万ドルだったと。同社によれば、ビットコイン(BTC)の生産量が2022年第3四半期の6.7BTCから2023年第3四半期の37.9BTCに467%増加し、これが財務成績の改善に寄与したという。同様に、マラソンのハッシュレートは同じ期間で403%増加した。

マラソンのハッシュレートの増加の一部は、11月8日に発表された新規の27メガワットの水力発電マイニング事業によるものだ。

マラソンのCEO兼会長であるフレッド・ティール氏は、「大きな進歩」が同社の財務状況を強化し、2024年4月に予定されているビットコインの半減期イベントに向けて準備を進めていると語った。

またティール氏によれば、マラソンの長期債務を56%減少させ、「2年ぶりに、現金とビットコインの保有額が四半期末の債務を上回った」という。

一方、マラソンは短期から中期にかけてハッシュレートを増加させることに引き続き取り組んでいる。現在のインストール済みハッシュレートは23.1エクサハッシュ(EH)/秒だが、同社はこれを26EH/sに引き上げ、さらに2024年には30%増加させる予定だ。

マラソン(MARA)の株価は11月8日に6.9%下落し、8.55ドルとなったが、マラソンの業績発表後のアフターマーケットで4.3%反発した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン