ドイツの仮想通貨マイニング企業ノーザン・ビットコインは7月1日、中国のマイニング機器大手のビットメインとカナン・クリエイティブの2社から、計4475台のマイニング機器を購入する契約を結んだと発表した。ノーザン・ビットコインはノルウェーにおいて現在57PH/s(ペタハッシュ)のビットコイン(BTC)マイニングを行っており、その処理能力を約2倍の112PH/sにすることを目指しているという。

ペタハッシュはマイニングにおける計算処理能力および速度を意味し、1PH/sの場合1秒間に1000兆回のハッシュ演算を行えることを表す。

ノーザン・ビットコインは、BTCマイニングの人気が高まり競争が激しくなっていることに合わせ、短時間かつ費用効果の高い持続可能なソリューションに焦点を当てた長期的な規模拡大計画の一部だとした。

同社モリッツ・F・イェーガーCTOは、プレスリリースで次のように述べた。

「グローバル規模の拡大を開始してからわずか数日で、マイニング設備が2倍にした。急成長中のブロックチェーン業界において、今後数年間で主導的な地位を築くことを目指す」

またノーザン・ビットコインは、余剰再生可能エネルギーを用いてBTCマイニングを行う設備の準備を進めているそうだ。

今回の発表は、BTCネットワーク全体におけるハッシュレートが新記録を更新し、競争激化が明白になった中行われた。あるツイッターユーザーが指摘したように、6月末日時点でハッシュレートが毎秒69クイントリオンハッシュ(6900京ハッシュ)を記録したこのユーザーによると、地球上に存在する砂粒の約10倍の数値という。

(BTCネットワーク全体におけるハッシュレートが毎秒69クイントリオンハッシュ(毎秒6900京ハッシュ)を超えた 出典: ツイッター)


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版

【関連:仮想通貨ビットコインの採掘難易度、過去最高を更新 マイ二ングの競争激化