ビットコイン(BTC)の価格は複数の時間軸で強気のメガホン型パターンを描いており、新たな史上最高値に到達する可能性があるとアナリストは指摘している。

BTC、今サイクルで26万ドル到達か

強気のメガホン型パターン(ブロードニング・ウェッジとも呼ばれる)は、高値と安値が切り上がる形で形成される。テクニカル分析では、このパターンの上限を突破すると放物線的な上昇を引き起こす可能性がある。

ビットコインの日足チャートには2つのメガホン型パターンが確認されている。1つ目は7月11日から形成されている小型のもので、直近では10万8000ドルの下限トレンドラインから反発しており、このパターンが機能していることを示唆している。

このパターンは、価格が12万4900ドル付近の上限トレンドラインを上抜けた時点で確定するだろう。12万4900ドルは8月14日に到達した史上最高値と一致している。パターン確定後のターゲットは14万4200ドル、現在の価格から27%の上昇となる。

BTC/USD daily chart. Source: Cointelegraph/TradingView

2つ目は過去280日間にわたって形成されている大型のメガホン型パターンだ。

ビットコインは現在、このメガホン型の上限トレンドラインである12万5000ドル付近で取引されている。この水準を突破すればパターンが確定し、20万6800ドルまでの上昇に道を開くことになる。この場合、上昇幅は82%に達する。

一方、仮想通貨インフルエンサーのファイサル・バイグ氏は、週足チャートにおける巨大なメガホン型パターンからのブレイクアウトを強調し、ターゲットを26万ドルとする見方を示した

BTC短期保有者指標、4月以来の低水準に

ビットコインは史上最高値12万4500ドルから12%下落したことで、保有期間が155日未満の短期保有者(STH)がパニックに陥り、多くが損失を出して売却した。

この動きは短期保有者のMVRV(時価/実現価値)比率に深刻な影響を与え、ボリンジャーバンドの下限まで低下し、売られすぎシグナルを点灯させた。

「10万9000ドルまでの調整局面で、BTCは短期保有者MVRVのボリンジャーバンドで『売られすぎ』ゾーンに到達した」と、アナリストのフランク・フェッター氏は木曜日のX投稿で述べた

添付チャートでは、4月にビットコインが7万4000ドルで底を打った際と類似した状況が示されていた。当時、ボリンジャーバンドのオシレーターが売られすぎ水準まで落ち込んだ後に回復が始まり、そこから51%上昇した経緯がある。

BTC短期保有者 MVRVボリンジャーバンド Source: Checkonchain

今回の下落に伴い、短期保有者MVRVの売られすぎシグナルは、BTC価格が反発に向かう可能性を示しており、4月や8月と同様の回復局面に入る可能性がある。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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