ビットコイン(BTC)が低迷する中、最もよく知られた指標の1つが、稀な投資機会が到来していることを知らせている。

2月22日現在、ビットコインの価格分析指標であるメイヤー・マルチプルは、昨年7月にビットコインが29,000ドルで反発して以来の最低水準に位置している。

メイヤー・マルチプルは3カ月で50%下落

メイヤー・マルチプルは、現在0.76と、2021年11月の史上最高値69000ドルから半減している。

この指標は、ビットコインの現在の価格を200日移動平均線に対して測定する。作成者のトレース・メイヤー(Trace Mayer)氏は、2.4以下の数値は投資家にとって有益な取引であり、スコアが低いほど、長期の買い付けが有効であることが判明する可能性が高いと主張した。

メイヤー・マルチプルはほとんどの時間を0.8より高い値で推移し、2011年以降、87%の割合で現在のレベルより高い値を示し続けていた。

先週、様々なソーシャルメディアユーザーがこの指標に注目し、現在の落ち込みを指摘した。

Bitcoin Mayer Multiple chart (screenshot). Source: BuyBitcoinWorldwide

ただ、2021年11月の過去最高値更新時には、メイヤー・マルチプルは過去の中央値である1.42付近にしか達しておらず、これまでの最高値時とは異なる挙動を示していた。

デポジットはどこにあるのか?

コインテレグラフが報じたように、既存の投資家は圧倒的にBTCをホドル(保有)することを選んでいる。

1年前かそれ以前に購入した人は、価格が2021年の同時期のポジションを下回り始めても、その数を増やしている。

しかし、個人投資家の関心はほとんどなく、現在の状況はマーケットメーカーに支配されていると指摘するコメンテーターがいる。

「昨年5月をピークに買い手(流動性)は減少している。1年間、期待された動きが出ず、流動性が低下した。新規のデポジットは減り続けている」と、オンチェーン分析会社クリプトクオントのQuicktakeシリーズの寄稿者であるMignolet氏は20日にまとめている。