ビットコイン(BTC)は、主要な価格指標が8か月ぶりの低水準に達したことで、強気のセンチメントに「健全なリセット」をもたらした。

仮想通貨アナリストのオンチェーンカレッジ氏がXに投稿した内容によると、ビットコインのメイヤー倍率における古典的なパターンが再び見られるという。

メイヤー倍率は昨年10月以来の低水準に

ビットコインは依然として6万ドル付近にあるが、最近の17%の下落に伴い、弱気ムードが漂っている。仮想通貨の恐怖・強欲指数は年初来の低さとなっており、ソーシャルメディア全体では強気のセンチメントは弱まっている。

しかし、メイヤー倍率は、回復が近いことを示唆していると言える。この指標はビットコインの現在の価格を200日移動平均と比較し、その結果の比率を買いまたは売りのシグナルとして使用する。考案者のトレース・メイヤー氏は、もともと2.4未満を「買い」の領域とした。

Bitcoin Mayer Multiple. Source: Glassnode

オンチェーン分析会社グラスノードのデータによると、6月26日時点でメイヤー倍率は1.05だった。逆に、メイヤー倍率が2.4の水準に達するには、価格は約14万ドルに近づく必要がある。BTC/USDが最後に2.4となったのは2021年3月だった。

「ビットコインのメイヤー倍率は、2023年10月以来見られなかった水準にある。価格は当時の2倍の6万900ドルにあるにもかかわらずだ」とオンチェーンカレッジ氏はコメントの一部で書いている。「価格が2倍になっているにもかかわらず、センチメントが健全にリセットされて弱気に戻っている」。

Bitcoin Mayer Multiple. Source: On-Chain College/X

メイヤー倍率の極端な低水準は、必ずしもBTC価格の底値に対応するわけではない。2022年中頃、この指標は約0.47で底を打ったが、価格が同様に底を打つまでにはさらに4か月かかった。

歴者は繰り返されているのか?

トレーダーたちは価格の強さを巡って議論しており、メイヤー倍率だけが現在有効な「買い」シグナルではない。

ビットコインの相対力指数(RSI)も複数の時間枠で「売られすぎ」の領域に落ち込んでいる。日足チャートでは、RSIは2023年8月以来の水準にまで下がっている。

「RSIがこれほど低かった最後の時期、ビットコインは3か月以上にわたり、3万ドルの重要なレジスタンスラインのすぐ下で保ち合いとなっていた」とトレーダーのジェル氏は最新のX投稿の書いている。「現在、7万ドル未満で3か月以上の保ち合いを見ている。歴史が繰り返されているのか?」。

トレーディングビューによれば、BTC/USDは執筆時点で約6万700ドル(約825万円)で取引されている。

BTC/USD 1-day chart with RSI data. Source: TradingView

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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