4月4日の仮想通貨相場は昨日の反発から一転し、反落する局面となっている。ビットコイン(BTC)をはじめ、主要な仮想通貨は軒並み前日比で下落している。

ビットコインは2.7%安の6750ドル近辺で取引されている。イーサ’(ETH)は2.5%安の141ドル、XRPは1.2%安の0.179ドル近くで推移している。

アルトコインの中ではバイナンスコイン(BNB)が2.3%高と上昇している。仮想通貨取引所バイナンスのコインマーケットキャップ買収オプション取引準備といったニュースを好感したものとみられる。

出典:Coin360 18:30時点

7000ドルの高い壁

4月3日未明に一時7200ドル近くまで上昇したビットコインだが、再び6700~6800ドル近くで苦戦している状況だ。6800ドル突破を何度か試みているが、強固なレジスタンスとなっている。

仮想通貨分析企業のアーケインリサーチは、今後ビットコインが反落する局面では6200ドル、さらには5800ドルが重要なサポートになると指摘している

逆に、ビットコインが急反発し、7000ドルを上回り、終値を付けることができれば、強力な強気シグナルになるとみている。

7000ドル以上への突破はいつになるのか。仮想通貨アナリストのトーン・ベイズ氏は、今後2週間程度は保ち合いの展開となった上で、4月後半に強気の動きが出るのではないかと予測している

ビットコインは底を脱したか?

アーケインリサーチの最新レポートでは、ビットコインが底を脱したかどうかの分析を行っている。

Glassnodeの「ネット未実現利益/損失(NUPL)」のデータをもとに分析している。NUPLとは、特定の仮想通貨について未実現利益と未実現損失との違いを調べ、ネットワーク全体が利益を上げているのか、それとも損失を出しているのかを見るものだ。

出典:アーケインリサーチ

直近のNUPLは上図の赤いゾーンから跳ね上がっている状況だ。通常、赤いゾーンにある時は市場の底を示しており、そこから跳ね上がっていることは底を脱したことを意味する。

ただアーケインは今年5月に予定されているビットコインの半減期に留意する必要があると指摘。ビットコインが半減期近くで、この赤いゾーンに入っていることは過去になかった状況だ。世界的な不況というビットコインにとっては初めての状況でもあり、従来のヒストリカルな知識が通用するとは限らない可能性もある。