年末にかけて価格と市場心理が悪化したものの、ビットコインの市場ファンダメンタルズは依然として強固だと、ストラテジーのフォン・リーCEOが語った。
リー氏は火曜日のポッドキャスト「コイン・ストーリーズ」で、「今年のビットコイン市場のファンダメンタルズは、これ以上ないほど良好だ」と述べ、短期的な値動きはそれほど重視していないと強調した。
ビットコインは10月5日に12万5100ドルの史上最高値を記録したが、その後は約30%下落し、記事執筆時点では8万7687ドルで推移している。一方、市場心理を示す恐怖強欲指数は、12月12日以降「極度の恐怖」を示している。
リー氏は、ビットコインの価格は「そういう動きをするもの」であり、必ずしも説明しやすいものではないと認めた。その上で、「投資家であれば、資産クラスとしての長期的な視点を考えるべきだ」と語った。
短期価格には冷静かつ定量的な姿勢が必要
リー氏は、短期的な価格変動は予測が難しく、ビットコイン投資家は「かなり体系的かつ数学的に向き合うべきだ」と強調した。
「そのためにmNAVを重視し、ビットコイン・トレジャリーと米ドル・トレジャリーの構築に取り組んできた」と述べた。

ビットコイン価格の下落と並行して、ストラテジー(MSTR)のmNAV(保有ビットコイン価値に対する企業の時価評価)は1を下回り、0.93まで低下している。同社は現在、約586億3000万ドル相当の67万1268BTCを保有している。
長期的なファンダメンタルズについて、リー氏は「米国政府がこれまでになくビットコインを全面的に支持している点」を挙げた。
伝統金融は追随策を模索
リー氏は、自身とストラテジーの会長であるマイケル・セイラー氏が、米国やアラブ首長国連邦(UAE)で伝統的な銀行と面会を重ねており、伝統的金融機関が追いつく方法を模索していると明かした。
「世界の伝統的な権力構造を見れば、米国政府や米国の銀行システムがビットコインに本格的に参加しつつある」とリー氏は述べ、「これは2025年、そして2026年に向けて極めて強気な材料だ」と付け加えた。
トランプ大統領は3月、戦略的ビットコイン準備金を正式に設立する大統領令に署名したが、具体的な計画はまだ明らかになっていない。一部のアナリストは、これが年内に具体化すると予想していた。
ギャラクシー・デジタルのリサーチ責任者であるアレックス・ソーン氏は9月、「米国政府が戦略的ビットコイン準備金の設立を年内に発表する可能性は高い」と述べていた。
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