ビットコイン死亡記事トラッカーによると、大手メディアが2023年にビットコインが「死んだ」と宣言した回数はわずか7回で、この10年間で最低の頻度だった。

このデータは99bitcoinsのBTC死亡記事トラッカーによるもので、業界専門家のジェイムソン・ロップ氏が12月20日にX(旧Twitter)でシェアした。それによると、ビットコインは2010年以降、474回「死んだ」と宣告されている。

しかし、このデータによると、2023年の死亡記事はこれまでに7回しかなく、直近では、ビットコインの強気派で億万長者のハイテク投資家であるチャマス・パリハピティヤ氏が、4月22日のポッドキャスト「All-In」のエピソードで「アメリカで仮想通貨は死んだ」と宣言したのが最後だった。

しかし、パリハピティヤ氏は規制の行き過ぎという文脈で話しているようだ。

99bitcoinsは、メディアコンテンツがBTCが無価値である、または無価値になると明確に主張している場合、およびコンテンツが「著名な支持者を持つ人物または相当なトラフィックを持つサイト」によって作成された場合に限り、ビットコインの死亡記事を追加するとしている。

さらに、今年の死亡記事の半分以上が、仮想通貨の冬の真っただ中に近い1月、つまりBTCが17,000ドルを突破するのに苦労していたFTXの壊滅的な崩壊のわずか2ヶ月後のものだった

Bitcoin Obituaries Source: X/@lopp

興味深いことに、2017年はビットコインが史上最高値を記録したにもかかわらず、ビットコインの死亡記事が124件と最も多い年だった。この年のBTC価格は1,900%上昇し、12月には当時の史上最高値である20,000ドルまで急騰した。

いわゆるビットコインの死亡記事が3番目に多かったのは2021年で、この年もサイクルピークの年で、資産は138%上昇し、11月に史上最高値の69,000ドルに達した。

トレーダーの「オリバー・L・ベレス」は、ベル型の曲線と下落傾向を観察し、Xでコメントしている

「あと2~3サイクル(各サイクルは4年)すれば、ビットコインの死亡記事はなくなるだろう。その時、BTCが死ぬと言うのは、"空気 "が死ぬと言うのと同じくらい愚かなことでしょう。我々はそこに向かっている」と指摘する。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン