仮想通貨ビットコインは今週初めの急騰以来、初めて大きな調整局面を迎えている。
48000ドルで一旦よろめく
コンテレグラフ・マーケットとトレーディングビューもデータによると、ビットコイン価格は10日に47360ドルの高値から43750ドルまで急落した。
ビットコインはテスラ社がビットコインを15億ドル分購入したとの発表を受けて、50000ドルに向けて順調に推移していた。著名仮想通貨アナリストのflibflib氏によると、5万ドルへの健全な上昇のために調整は予想されていたことだという。同氏はこうした調整を受けて、ビットコインは短期的に63000ドルに達すると予想している。
同じく仮想通貨アナリストのマイケル・ファン・デ・ポッペ氏も長期的な上昇が続くと主張している。
「なぜスケールアウトしているのか。市場は大きく上昇しているが、もちろんダウントレンドも見られる。一直線に上昇することはない」とし、次のように続けた。
「部分的に利確するのは理解できる。私はというとすでに多くを保有しているが、さらに積み増すことも考えているよ。イージーゲームだね」

著名人の発言後に調整始まる
一方で、米国の俳優で歌手のリンジー・ローハン氏が突如ビットコイン支持を表明。ツイッターで「ビットコイン、月まで届け」と投稿した数分後にはビットコインの下落が始まった。
bitcoin to the moon
— Lindsay Lohan (@lindsaylohan) February 10, 2021
以前からの市場参加者にとって、有名人や仮想通貨業界の外の人物が突然ビットコイン支持を表明するのは調整が差し迫っていることを示す「古典的」なシグナルだ。
コインテレグラフのアナリストであるキース・ウェアリング氏は7.6%の下落前にこれに反応し、「天井を打った。売る時だ」と発言した。
ビットコインが強気相場となっていることは明らかだ。テスラの買い入れやマイクロストラテジーの関心の高さを背景に、企業が相次いで参入しようとする動きの中で高値を更新し続けるだろう。

ビットコインの価格予想モデルであるストック・フローモデル(S2F)提唱者のPlanB氏は、ビットコインが9月までに10万ドルを突破する軌道に乗っていることをあらためて強調した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン