ビットコイン(BTC)は、イースター(復活祭)の週末でも4万ドル以下の下落を免れた。

BTC/USD 1-hour candle chart (Bitstamp). Source: TradingView

流動性に課題か

Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータでは、BTC/USDは16日と17日に40,700ドルを天井とする狭いレンジで行動したことが示された。

米国の株式市場が休暇期間に入ると、ほとんど動きがなかった。

18日も同様に非取引日となり、ビットコインは4日間の「時間外」取引となった。このため、株式との相関関係はあまり重要ではなかったものの、他の要因もあり、センチメントを混乱させることになった。

市場の流動性は平日よりも低く、標準的ではあるものの、オーダーブックが薄いことで、突然の動きで値動きが悪化するのではないかと懸念する声もあった。

取引プラットフォーム、デリビットの調査部門であるデリビット・インサイトは、週末のデリバティブの動きを分析し、流動性が投資家の意思決定に影響を与える一つの検討材料であると指摘した。

一方、人気トレーダーでコメンテーターのPentoshi氏は、より慎重な見方を示している。

彼にとっては、BTC/USDの次の展開について強気になるには、低い時間枠で現在の狭い取引レンジを大きく超えるレベルを取り戻すことが重要だという。

「44500ドルは現在、強気の勢いにとって最も重要なスポットだ。1日足に42000ドルのレジスタンスがある」と、16日にツイッターのフォロワーに説明のチャートとともにまとめた。

「下向きのバイアスは、再度ディストリビューション(売り抜け)と別の動きになる。買い手はかなり早めに購入する必要があるだろう」

BTC/USD annotated chart. Source: Pentoshi/ Twitter

「降伏」まで100日?

一方、ビットコインの長期的な利益と短期的な痛みを予測する声は、Pentoshi氏だけではない。

市場の動きを分析し、BTCに対する強気なセンチメントでソーシャルメディアではよく知られているケビン・スベンソン氏は、現在のチャートの動きは2018年後半のビットコインの弱気相場暴落直前を模倣していると警告した。

スベンソン氏は「キャピチュレーション(降伏)」となるにはそれほど時間はかからないだろうと指摘した。

「今はハイアーロウとブレイクダウンの差が大きいので、ただやみくもに一方に乗っかって他のことを考えないのは少し愚かだ」

スベンソン氏は、ブロック報酬が半減するたびに800日前後にマクロ的な安値をつけるという歴史的なパターンに従うという点で、ビットコインは「そこに到達しつつある」と付け加えた。前回の半減期(日本時間2020年5月12日)は706日前だった。