2017年に記録した最高値(2万ドル)以上でビットコイン(BTC)を購入した投資家は、まだBTCを売却していないようだ。

HODL Wavesのデータによると、過去6~12ヶ月間に移動させたのが最後であるコインがBTC供給で最も大きいシェアを占めた。

2021年の大幅な上昇、そしてそれと同じくらいの調整にもかかわらず、2020年11月以降に市場に参加した人々(もしくはポジションを追加した人々)は、BTC売却を拒否しているようだ。

未使用トランザクション出力(UTXO)を追跡するHODL Wavesによれば、6~12ヶ月にわたってHODLされているコインがBTC供給で占めるシェアが、6月はじめ時点では8.7%だったが、11月17日には21.4%にまで増加している。一方、複数年にわたって保有されているコインのシェアはわずかに減少しており、いくらかの売却があったことを示唆している。それでも多くの投資家は堅実な姿勢を維持しているようだ。

Bitcoin HODL Waves chart. Source: Unchained Capital

HODL Wavesのデータは、BTCが史上最高値を更新しているにもかかわらず、ビットコインを売却するBTC保有者がほとんどいないことを示している。とはいえ、長期保有者からのBTC流通が増えるのは、強気市場のピークにおける典型的な特徴であるとも言われている

「より古い」BTCを追跡する指標をみると、ビットコイン市場の古参はしっかりと腰を据えているようだ。今週オンチェーンアナリストのウィリアム・クレメント氏は、より古いコインの方が比較的休眠状態にあると指摘。ビットコインの強気市場がまだ続く可能性があると示唆している。

Bitcoin dormancy flow chart. Source: William Clemente/ Twitter