ビットコインはドルベースで5万2000ドルを越えた。これにより、円ベースでは780万円を超えて、2021年11月に付けた最高値(779万円)を更新した。

ドルベースでの最高値は約6万9000ドルであり、依然として開きがある状況だ。今回の円ベースのドル円の為替の変動が大きく影響している(2021年11月の円ドルの月間平均為替は1ドルあたり114円であり、現在の1ドルあたり約150円となっている)。

今年1月にスタートした米国での現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)が投資家心理を好転させている。ブラックロックやフィデリティのビットコインETFは投資家から資金を集めており、最近ではブラックロックの「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)」の運用資産が10万BTCを突破した。機関投資家の参入や、これまでビットコインに触ってこなかった新たな投資家層の開拓にもつながっているとみられる。