ビットコイン(BTC)は、7月26日に40,370ドルに達し、回復の兆候を見せた。足元では37000ドル付近まで下落している。

BTC価格の上昇率は20%
Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによると、BTC/USDは40,400ドルに達した。
BTC/USDは38,000ドル付近で推移していたが、ウォール街のオープン後に再び上昇に転じた。
上昇相場の再開を待ち望んでいた投資家が興奮するのも無理はない展開だが、コインテレグラフの寄稿者であるマイケル・ファン・デ・ポッペ氏は、現在のレベルで過度に強気になることに注意を促した。
「ビットコインは強さを見せているが、レンジの抵抗に近づいている間に、センチメントは再び陶酔している」と4万ドルに達する直前に書いている。
「市場が高値を切り上げたことで、トレンドが変化している。私は、41000ドルを突破しない限り、今後数週間で34500ドルから36000ドルの間で高値の切り下げが起きると見ている」
41000ドル突破は、2ヶ月以上続いている長期的に確立された取引レンジからの脱出を意味する。

記事執筆時点でのバイナンスのサポート・レジスタンスレベルを見てみると、36,000ドル以上では買い手の動きが比較的少なく、41,000ドルではまだ売り手の動きが見られる。
バイナンスのデータを提供したMaterial Indicators社は、現在の動きを理解するためには移動平均線を注視することが重要だと指摘した。
Support at the 50 DMA, 200 DMA and 21 WMA are key levels that that failed as #BTC dropped from it's ATH. Trend Precognition forecasted this uptick and Bulls reclaimed the 50 DMA. Now eyeing overhead liquidity at 40k. If they can take it, expect more resistance at the 200 DMA pic.twitter.com/r131CZWgtv
— Material Indicators (@MI_Algos) July 26, 2021
オンチェーンの動きは依然弱気
7月26日は大きく上昇したが、ビットコイン市場全体を冷静に見ていたのはデ・ポッペ氏だけではない。
データ分析会社のグラスノードは、週刊ニュースレター「The Week On-chain」の最新版で、市場を維持するためには、オンチェーン活動が価格パフォーマンスに追いつく必要があると強調した。
「全体的に、オンチェーンの活動はやや弱気であり、静かな状態が続いている」とアナリストは書いている。
「おそらく、ビットコインネットワークの利用率が価格に遅れているのだろう。理想的には、新たなボラティリティと価格行動が、ブロックスペースへの需要を呼び戻すことだ。もしそうでなければ、今後数週間はより慎重なフレームワークが必要であることを示唆しているのかもしれない」。
ビットコインが最後に40,000ドルの大台に乗ったのは、6月中旬の下落時に反発した際だった。