ビットコイン(BTC)は8月14日、数カ月ぶりに2万5000ドルを突破する急騰を見せたが、トレーダーは強気な展開になることを拒んだようだ。

BTC/USD 1-hour candle chart (Bitstamp). Source: TradingView

2万5000ドルを回復

コインテレグラフ・マーケッツ・プロとトレーディングビューによると、BTC/USDが突如上昇し、仮想通貨取引所ビットスタンプで25050ドルを記録した。この動きは、6月13日以来の高値だ。

しかし、市場のセットアップを分析すると、おなじみの弱気なトーンが残っている。

人気ツイッターアカウントIl Capo of Crypto氏は、最近の高値は新しい下降トレンドが始まる予兆だと指摘した。

Il Capo of Crypto氏は以前、ビットコインが下落に向かう方向に変わる前に、25,000ドルから25,500ドルがピークになると呼びかけていた。

「25,000ドルに達したが、低いタイムフレームにまだ弱気の兆候は見えていない」と同氏はその後の投稿で追加した。

「我々は、25400〜25500に別の動きを見ることができるが、私の考えでは、この弱気市場のラリーのトップは非常に近い。ほとんどのアルトコインが主要な抵抗に到達している」

慎重なのは、トレーダーであるCrypto Tony氏も同様で、ビットコインが数ヶ月レンジの抵抗である24500ドルをサポートに反転させた後に、ロングポジションを検討するようアドバイスした。

また、トレンドの継続に期待を寄せる人もいる。その証拠に、ビットコインの移動平均収束分岐(MACD)インジケーターに心強い兆候が見られると、デイブ・ザ・ウェーブ氏は指摘した。

古典的なトレンド指標であるMACDは、トレーダーが特定のチャートトレンドの強さを測定し、その過程で複数の時間枠で売買シグナルを出すことができる。

この日、彼は「抵抗線で上昇圧力が高まっている」とまとめた。

「週足MACDは、ゼロラインを大きく下回る売られ過ぎの位置からクロスしようとしている。強気だ」

BTC/USD annotated chart with MACD. Source: Dave the wave/ Twitter

イーサは2,000ドルから大きく上昇できるか

一方、アルトコインで時価総額最大のイーサ(ETH)では、より緩やかなスパイクが展開され、この日は2,030ドルを記録した。

5月以来初めて2,000ドルの大台を超えたが、ETH/USDは大きな勢いが続かず、調整モードに入っているように見える。

ETH/USD 1-hour candle chart (Binance). Source: TradingView

しかし、今後の強気な動きに賭けているトレーダーも多くいる。

「前回のサイクルの構造を完璧に踏襲し続けているが、ほとんどの人がまだ信じていない。ETHの5.000ドル越えは単なるミームではない」とMoustache氏は、イーサリアムの現在と2016-17年の比較チャートを比較した。

一方、リトレースメントが発生した場合、JACKIS氏はETH/BTCペアの古いレジスタンスをエントリーポイントとして注目した。

ETH/USDは本稿執筆時点でまだ2,000ドルを回っており、ETH/BTCは8カ月ぶりの高値を記録した。