仮想通貨（暗号資産）ビットコイン半減期後の3日間でマイニングの計算力を示すハッシュレートが30％下落した。このハッシュレート下落は多くの市場関係者から事前に予測されていたもので、一部は好材料になるという見方を示している。
ビットコインのハッシュレートは、そのネットワークが1秒間に実行できる計算数を示すパラメータだ。
ハッシュレートが高いほど、新しいブロックを検証するためのマイナー間の競争が激しくなる。また51％攻撃を行うためのリソースが増え、ネットワークのセキュリティを強化することになる。
（出典：Glassnode 「ビットコインのハッシュレート」）
既報の通り、半減期による報酬半減に加えてハッシュレートの高さからマイニング大国の中国のマイナーは3分の2が消滅するのではないかという観測もあった。
古くて効率の悪いマイニング機器を持つマイナーや電気代の高い地域のマイナーは、少なくとも短期的にマイニング運営の停止に追い込まれる可能性がある。
ブロックウェア・ソリューションズのCEOであるマット・ディーソウザ氏は、「25～35％のネットワークがシャットダウンされて、ネットワークが報酬として受け取っていたビットコインの25～35％も生き残ったマイナーに行くことになる」と指摘。「より多くのビットコインが一部の強者によって蓄積されることになり、売却されるビットコインも相対的に少なくなる」と予想した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン