仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)のハッシュレートが6日、過去最高を更新した。Blockchain.comなどを含む複数のソースで7日間平均のハッシュレートが123.4エクサハッシュ(EH/s)を記録した。7日時点では124.4EH/sとなっている。
これまでのハッシュレートは3月に大暴落する直前に記録した123.2EH/sが過去最高だった。
(出典:blockchain.com「7日間平均ハッシュレート」)
ハッシュレートはマイナーがビットコイン取引にどれだけの計算能力をかけているかを表す値だ。平均値が高ければ、マイナーは労力をかけてでも収益が得られると考え、ネットワークを強化していることを示している。
コインテレグラフではハッシュレートとともに採掘難易度(ディフィカルティ)についても度々報じているが、採掘難易度についても現在上昇傾向にある。次回の調整である13日は現在で+7%で推移している。
著名仮想通貨アナリストのPlanB氏はこのほど「私はここから上昇を続けると予想しており、おそらく紺色の2016年のラインをわずかに下回る程度で〜2〜3X/yrで推移すると予想している」とコメントした。
BTCは弱気の50DMAに止まる
ファンダメンタルズが上昇している一方で、ビットコインの強気のサポートは不足している。既報のように株式市場の後押しによって、BTC/USDペアは9000ドルのサポートから反発した。
しかし9370ドルまで上昇したものの、足元では9200ドル台まで下落している。
コインテレグラフのアナリストであるflibflib氏によると、現在のレベルがビットコインの50日移動平均(DMA)にいるという。
「ビットコインは9300ドルを取り戻すことに失敗した。50DMAは再びビットコインのテストとして働き、9250ドルでサポートされたが、過去2回、同様の状況で失敗している」
さらに「S&P先物も今回のように下落していたため、現在はロングでヘッジしている」とした。
ビットコインはS&P500と強い相関関係にあり、PlanBはS&Pが4000ポイントを超えた場合、ビットコインが19万ドルまで上昇すると予想している。
一方でボラティリティは2018年11月以来の低水準だ。2018年11月は大規模な売りによってビットコインが3100ドルの安値まで沈んだ。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン