ビットコイン(BTC)は6月20日、正体不明のトレーダーが巨額のレバレッジロングポジションを取ったことにより、売り板の流動性を一気に吸収した。

BTC/USD 1-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

2億5500万ドルのロングでクジラに注目集まる

トレーディングビューのデータによると、BTCはレジスタンスを突破し、日中で1.7%上昇して10万6500ドルに到達した。この上昇によってショートポジションの清算が相次ぐ展開となった。

コイングラスのデータでは、取引所の板情報における流動性がより高い価格帯に再び積み上がっている様子が確認されている。

BTC liquidation heatmap (screenshot). Source: CoinGlass

現在の注目は、この上昇が持続するかどうかに移っている。複数のトレーダーが指摘したところによれば、ある正体不明のトレーダーが突然、2億5500万ドル規模のロングポジションを20倍のレバレッジで構築した。

この行動の真意は不明だが、ここ数週間で同様のクジラによる取引が市場の方向性に大きな影響を与えてきた。

特に、ハイパーリキッドのジェームズ・ウィン氏は、大規模なレバレッジポジションでたびたび注目を集めており、多くのポジションが大きな損失を伴って決済された

BTC価格は保ち合いからの明確なブレイクを模索

現在の狭い価格帯からのブレイクアウトが、トレーダーにとって新たなポジション構築の判断材料になるとみられている。

トレーダーのダーン・クリプト・トレード氏はXへの投稿で、「この保ち合いレンジでは両サイドに多くのポジションが構築されており、流動性がどこにあるかは明白だ」と指摘した。

「いまのところ新たなトレードを行う予定はないが、レンジ上限または下限を一度ブレイクしたあとの反応を注視するつもりだ。6月中は、より長期的に見て10万ドルと11万ドルが重要な水準になる」と述べた。

BTC/USDT 15-minute chart. Source: Daan Crypto Trades/X

同じくトレーダーのクリプト・トニー氏は、短期的な強気シナリオを維持するには週末の終値で10万4500ドルを守る必要があると強調した

BTC/USDT perpetual contract 1-week chart. Source: Crypto Tony/X

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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