著名なテクニカル分析指標であるボリンジャーバンドを考案したジョン・ボリンジャー氏は、価格の底入れを示すダブルボトムが完成すれば、高値更新に向けて上昇すると主張している。
ボリンジャー氏は24日にビットコインの上昇シグナルについて「期待できる」とツイートした。
「論理的」なダブルボトム
先週にボリンジャー氏はビットコインが3万ドルから4万2000ドルに反発する値動きは「論理的だ」と指摘した。この指摘の流れの中でネックラインに向けて価格が上昇し、ダブルボトムを形成する途中であると話した。
現在のチャートから見ると、30000ドルが最初の底値で、31000ドルが2番目の底値だ。ボリンジャー氏は「ビットコインは論理的な場所で短期的にダブルボトムを形成しようとしている」と述べた。
「進行中のリスクとリターンの関係性は良さそうだ。トレードチャンスに期待しよう(私ではなく市場にね)」

ビットコインは記事執筆時点で39000ドル付近を推移しており、レンジ相場が続いている。
さらに著名トレーダーのCrypto Ed氏も同様にダブルボトムがありうるシナリオだと強調した。一方で37000ドルで固まるか、34000ドルまで下落する可能性もあると話した。
#BTC update
— Crypto_Ed_NL (@Crypto_Ed_NL) May 24, 2021
low TF
I'm seeing a 5 legs structure building here, which would imply more up after;
* a bit more up (37k?)
* an ABC correction (34k?)
* continuation up (41-42k) pic.twitter.com/uKptSiuNVz
ショートスクイーズの需要高まる
一方でソーシャルメディア上では、一部トレーダーがビットコインのショートスクイーズを期待している。
今回の下落トレンドが終わり、強気な反発が起きる根拠として、取引所全体で資金調達率(ファンディングレート)がマイナスになっていることや、建玉が3ヶ月ぶりに減少していることを強調した。

特に42000ドルを超えて上抜けると、ショート派にとっては厳しい展開となる。
著名トレーダーのスコット・メルカー氏は相対力指数(RSI)が「売られ過ぎ」の領域から反発した傾向を示したことを楽観的な理由として挙げている。RSIは市場のトレンド転換を読み解く指標となるものだ。
メルカー氏は「RSIが示す売られ過ぎのダイバージェンス(価格とRSI指標が逆行すること)が私が待っていた指標だ」とツイート。強気へのトレンド転換を示唆する動きだと話した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン