16日の仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)は前日の急落から回復し、9400ドル付近を推移している。既報の通り、今回の下落に米仮想通貨取引所ジェミナイ(Gemini)のビットコイン預金額との関連が指摘されている。長期的に下落傾向が指摘されている中で、短期的には上昇する指標が出てきている。
(出典:Coin360 6月16日 午前11時45分)
今回の下落時に多くの仮想通貨取引所でファンディングレート(資金調達率)がマイナスに転じた。ファンディングレートは、もしショート(ロング)が多くなれば資金調達率はマイナス(プラス)になり、ショート(ロング)しているトレーダーはポジションの一部でロング(ショート)のトレーダーに補償を支払う仕組み。
今回マイナスになったことはトレーダーがショートポジションにプレミアムを支払っていることを意味する。このためにさらに下落する可能性もある。
ビタズキャピタルの共同創業者のMohit Sorout氏はツイートでバイナンス(Binance)とビットメックスでは特に顕著に数字に現れているという。
(出典:Mohit Sorout)
短期的には上昇局面か
ただ、ビットコインの相対力指数はダブルボトムを形成しつつあることが指摘されており、買いの機会はまた訪れると考えられる。
これは5月下旬にビットコインが底を打った時にも形成された。当時は8000ドルから10500ドルまで上昇したように今回もダブルボトムになれば短期的に上昇するかもしれない。