ビットコインが8日、一部の取引所で19000ドルをつけた後14470ドル付近まで反落し、激しい上昇が一旦止まった。

 今回の反落幅は約14%となり、過去におこったビットコインの調整と比べると少ない

 現段階では悲観論者が唱えるような暴落やバブル崩壊ではなく、一週間で5000ドル以上もの価格上昇をうけた一部投資家による利確だと思われる。

 今回の急激な価格上昇はのきっかけは、10月末に報道された米CMEグループによるビットコイン先物取引の上場計画だ。これをうけ5000ドル台だったビットコインは11月上旬に7000ドルを超えた。

 セグウィット2xの中止が発表された後5000ドルまで戻す局面もあったが、今月10日と18日に予定されているビットコイン先物のスタートが近づくにつれ機関投資家マネー流入への期待感が高まっていた。

超強気トレンドは継続

 急激な価格上昇が一服して残念に思っている投資家も多いだろう。だがビットコイン先物のスタートに先立ってこのような調整が起こったのはビットコインにとってよいことかもしれない。

 投資関連のリサーチ業務を手掛ける米アーリー・インベスティングの共同創始者であるアダム・シャープ氏は9月の調整局面で次のように述べている

価格が急上昇した後調整が起こるのは自然なことだ。過去を見てみるとビットコインは調整局面において30~50%下落しているが、長期的には超強気トレンドが続いている。

 ビットコインへが次第に認知されるにつれ、調整はあるものの価格がゼロになることはないだろうという安心感が広がっている。

 英FX業者のアナリストによると、

ビットコインは引力に反して上昇することができることを見せつけた。指数関数的な価格上昇は、機関投資家による参入によるものだけではない。仮想通貨、特にビットコインは、一般大衆からの人気も得ており、価格が上昇するにつれて投資熱も高まっている。