主なポイント:
・ビットコインは週末のCME先物ギャップを埋めたものの、強気派は反転上昇を生み出せず。
・分析では、大口投資家が局所的な高値で売却している動きが確認された。
・デリバティブ市場のトレーダーは引き続きリスク回避姿勢を維持しており、10万ドルの攻防が続く。
ビットコイン(BTC)は、火曜日のウォール街の取引開始後、典型的な先物「ギャップ(窓)埋め」を見せた。市場では反発を期待する声が高まっていた。
新たな売り圧力でビットコイン価格が下落
Cointelegraph Markets ProおよびTradingViewのデータによると、BTCは10万7500ドル付近の11月高値をつけた後に下落。強い抵抗帯を突破できず、BTC/USDは反転下落した。
その過程で、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のビットコイン先物市場で週末に形成された10万4000ドルの「ギャップ」を埋めた。コインテレグラフがこれまで報じてきたように、こうしたギャップは短期的な価格目標となる傾向がある。
トレーダーのダーン・クリプト・トレーズ氏はX(旧ツイッター)で「今週もまた、最初の数取引日でギャップが埋まった。これは今や非常に信頼性が高く、予測しやすいパターンになっている」と述べた。
「多くの人がこの現象を知っているため、いずれ止まると考えるかもしれない。通常なら同意するが、過去4〜5年間では高確率で起きている。」
ただし反発は起きず、分析リソースのマテリアル・インディケーターズは、大口投資家による2億4000万ドル規模の売却が価格下落の要因になったと指摘した。
FireCharts shows a massive $240M market dump in the $BTC order book.
— Material Indicators (@MI_Algos) November 11, 2025
Interestingly, Brown Mega Whales only account for about $3M of that. pic.twitter.com/Bm2TqrMldx
トレーダーのスキュー氏も「10万4000ドル付近でまとまった売りが出て、ショートの建玉が再び増えた。ここは重要な価格帯だ」と述べている。
市場参加者はすでに、10万ドルを下回る水準を含む複数のサポートラインを注視している。
デリバティブ市場では「強い買い場」シグナル
価格が10万ドル前後で推移するなか、デリバティブ市場ではトレーダーのリスク回避姿勢が鮮明になっている。
オンチェーン分析プラットフォームのクリプトクオントによると、建玉(オープンインタレスト:OI)は過去1週間で11%以上減少したという。
クリプトクオントのブログ投稿「Quicktake」で寄稿者のグガ・オンチェーン氏は、「7日間で11.32%のOI減少は、投機的リスクを排除する動きであり、歴史的には回復局面の前兆となってきた」と述べた。
「短期的なボラティリティは続く可能性があるが、この指標は市場がより安定した基盤の上で再構築されていることを示しており、次の上昇局面の準備が整いつつあるといえる。現在の価格帯は長期投資家にとって買い場を示唆している。」
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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