ビットコインの公正価値、6万ドルを下回らない可能性＝アレックス・クルーガー氏

著名なエコノミストが、世界初の仮想通貨であるビットコインが二度と6万ドルを下回らないと予測したことで、ビットコインの適正価格に関する疑問が浮上している。

経済学者でトレーダーのアレックス・クルーガー氏によれば、ビットコイン（BTC）の価格は6万ドルという心理的な水準を維持するという。クルーガー氏は11月5日のX（旧Twitter）投稿で以下のように述べた：

「ビットコインが再び6万ドルを下回らない確率は50%」

このエコノミストの予測は米国の選挙日に発表され、ビットコインや仮想通貨にさらなる注目が集まっている。11月4日、ビットコインは66,815ドルで底を打ち、11月5日午後1時37分（UTC）時点で68,750ドル以上に回復した。

一部のアナリストは、選挙後のボラティリティがビットコインの新たな史上最高値へのブレイクアウトにつながると予想している。特に、ビットフィネックスのアナリストは、オプション市場の構造と共和党大統領の勝利の可能性により、2024年末までにビットコインが8万ドルまで上昇すると予測している。

ビットコインの「底値」は4万ドル＝アダム・バック氏

いくつかの指標は、ビットコインの底値が4万ドル以上であることを示唆している。その一つが200週移動平均であり、日々のボラティリティを除去して長期的な市場トレンドを判断するための一般的なテクニカル指標だ。

ブロックストリームの共同創設者兼CEOであり、ハッシュキャッシュの発明者でもあるアダム・バック氏によれば、この重要な指標は10月18日に4万ドルの水準を超えたという。

バック氏は10月20日のX投稿で以下のように述べた：

「ビットコインの200週移動平均、事実上のビットコインの底値である『上昇のみ』の価格が4万ドルを超えた。少なくとも歴史的には、ボラティリティを除いたビットコインの底値として概ね見ることができる」

他の専門家は、ビットコインの「累積価値コイン破壊日数（CVDD）」が、ビットコインの底値、つまり「絶対的な市場の底」を判断するためのより良い指標だと主張している。

記事執筆時点で、ビットコインのCVDDは26,520ドルであるとトレーディングビューのデータは示している。