アナリストによると、ビットコインは「非常に低く健全な」指標を背景に上昇しており、これが58000ドルという重要なレジスタンスに向けた推進力となる可能性があるという。

仮想通貨アナリストのレックス・モスコフスキー氏は27日のツイートで、先物の資金調達率(ファンディングレート)を指標に、今週のBTC価格の上昇が完全に健全な動きであったことを強調した。

「低くて健全な」資金調達率が強気を後押し

資金調達率は、ビットコイン価格の動きの健全性を測るための一般的な指標だ。これはトレーダーがロングまたはショートのどちらを優勢と見ているかを示すもので、資金調達率がプラスのときはロングがショートに手数料を支払うことになり、マイナスはその逆となる。

マイナスとなった場合は、上昇が続くか、あるいは短期的に上昇するかどうかを判断する指標になる。

モスコフスキー氏によれば、現在の状況は適切であり、55000ドルへの上昇は投機的な取引によって引き起こされたものではないようだ。「資金調達は非常に低く、健全だ」と書いている。

「ビットコインの上昇はスポットから来ているもので、持続可能だろう。」

BTC futures perpetual funding rates vs. BTC/USD. Source: Lex Moskovski/ Twitter

長期的なトレンドは維持

BTCの上昇トレンドがどこまで持続可能であるかは、テクニカルアナリストの間で注目されている。分析会社ノースマントレーダーの創業者スヴェン・ヘンリッチ氏は、特にフィボナッチリトレースメントレベルに注目する。

フィボナッチリトレースメントレベル0.618は、サポートとレジスタンスが反転するための重要ラインで、現在は58000ドルのすぐ上に位置している。このレベルは、2月にビットコインが史上最高値を記録し、それが何週間も維持された場所でもある。

BTC/USD 1-day candle chart (Bitfinex) with Fibonacci retracement levels. Source: Sven Henrich/ Twitter

ヘンリッチ氏と人気のツイッターアカウントRekt Capitalは、サポートを決定する鍵として移動平均線と76日間のテクニカルな上昇トレンドを強調した。移動平均線は、最近の価格下落時にサポートとなっており、100日と21週の移動平均線は、強気派にとっての重要ラインだ。

「価格は調整局面で引き戻されたが、最終的には移動平均に触れることはなかった。」とRekt Capitalは76日間の値動きについてコメントしている。