26日の仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)は25日の急落からやや値を戻し、足元では9200ドル台を推移している。一部のアナリストはビットコインは7000ドルまで下落すると予測する一方で、オンチェーンデータからサポートが機能し、上昇する可能性も指摘されている。
(出典:Coin360 6月26日午前11時05分)
既報の通り、JPモルガンの元アナリストでブロックチェーン研究者のトーン・ベイズ氏は相対力指数(RSI)から「安値は7000ドルのゾーンにあるはず」と予想した。
さらに仮想通貨アナリストのコール・ガーナー氏は25日の急落の前に「次の大きな動きは下落につながる可能性が高い」と指摘。以下の3つの理由から下落すると予想していた。
・マイニング企業のアドレスから取引所への大量送金
・CME先物データから、機関投資家がビットコインを売りに動いている。
・ビットフィネックスのオーダーブックから買いの減少と売りの増加があったこと
ガーナー氏は下落幅については「グローバル市場次第」だとしつつも7800〜8200ドルまでは下落すると予想。「長期的には強気だ」とはしつつも、短期では現在よりもさらに値下がりし、最大で6000ドルもありうると話した。
オンチェーンサポート機能で上昇も
一方で仮想通貨データ分析企業グラスノードのラフェエル・シュルツ・クラフトCTOは、ビットコインは8910ドル、8710ドル、7320ドルの3ヶ所にサポートがあることを説明。
これらのレベルは残高確認方式(UTXO)の実現価格分布(URPD)指数に基づいているとしている。これは流通している全てのビットコインがブロックチェーン上で最後に移動された価格から決定され、ネットワークデータに基づくサポートとレジスタンスレベルの指標がわかるという。
これまでに、このサポートが機能すれば、上昇局面に戻ることが示されている。
2019年には7000ドルから14000ドル付近まで倍増した。