9月3日から9日にかけての仮想通貨資産の流出は合計5930万ドルに上り、4週連続での流出額は合計で2億4900万ドルに達した。

先週の活動の大部分はビットコイン(BTC)が占めており、6890万ドルが流出した。ショートビットコインの1520万ドルとXRPの70万ドルの流入によって一部相殺された。

CoinSharesによると、規制と金融市場の不安定性がこの連続的な流出の原因のようだ。

「私たちは、資産クラスの規制に対する持続的な懸念と最近のドル高が、この現象の最も可能性の高い原因であると考えている。先週の取引量も大幅に減少し、前週比で73%減少して週間で僅か7億5400万ドルであった。」

また、先週はソラナ (SOL)の流入が終わった。9週連続での合計1410万ドルの流入を受けて、コインシェアーズは「投資家の間で最も愛されているアルトコイン」と評価していたが、ソラナは110万ドルの流出を記録した。

また、イーサ(ETH)も先週、480万ドルの流出があった。今年の累計流出が1億800万ドルに達していることから、コインシェアーズはイーサを「今年、ETP (取引所上場商品) 投資家の間で最も嫌われているデジタル資産」と位置づけている。

Crypto flows. Source: CoinShares

地域的には、ブラジルのみが僅かに100万ドルの流入を記録した。ドイツ、カナダ、米国がそれぞれ2000万ドル、1760万ドル、1230万ドルの流出で活動をリードしている。

スイスとスウェーデンも大きな流出を経験しており、前者が740万ドル、後者が230万ドルの流出だった。

アナリストは、ビットコインの低迷が続くことを予測しており、一部は20000ドルまで下がると予想している。このネガティブな見方は、さらなる流出に拍車をかける可能性がある。現在の4週間の動向から、アルトコインが流れのバランスをどちらかに傾ける可能性は低いようだ。