ここに述べられている見解や意見は、あくまで筆者/寄稿者のものであり、必ずしもコインテレグラフおよびコインテレグラフジャパンの見解を反映するものではありません。あらゆる投資や売買の動きはリスクを伴います。意志決定の際には、ご自身でリサーチをお願いいたします。
仮想通貨相場が軒並み30%以上下落した。原因は色々考えられるが、ライトコイン創始者であるチャーリー・リー氏が保有するLTCを全て売却してしまったことも、市場に冷水を浴びせた。
ニューヨークの仮想通貨取引プラットフォームLedgerX上で18年末までにビットコイン価格が5万ドルになるオプションを100万ドル分買っていたトレーダーがいるが、この賭けは楽観的すぎたようだ。もちろん今後相場は盛り返すかもしれないし、何が起きるか最後までわからない。
いずれにせよ個人投資家が過度に強気になるところで天井がくることはよくある。ビットコインから大口投資家が逃げて、個人が入ってきた時が一番危うい。
これまでの下落はよい買い時だったことが多い。しかし今回はチャートにおけるサポートが形成されるようになるまで、様子見とすべきだ。
底値での買い時は逃すかもしれないが、さらなる下落の可能性もあるので、休暇シーズンはゆっくり気を休めて来年に備えるほうが得策だ。
BTC/USD ビットコイン/ドル
ここ最近はビットコインの取引を控えている。大きな上昇トレンドを逃したが、暴落につかまることはなかったはずだ。前回の分析でも、弱気傾向を伝えていた。
前回の分析では、トレンド線上限を再び超えなければ15200ドルを割るとし、実際そうなった。20日、15200ドルからのリバウンドに失敗し、サポート線のあった12505ドルも割ってしまった。
50日間標準移動平均線のある11000ドルまでは強い買いがでるだろうが、落ちるナイフを掴もうとすべきでない。過度な売りにはリバウンドが起きるだろうが、勢いを失うとまた下落がはじまる。10000ドル付近まで下落する可能性もある。
だから調整が終了するまではロングポジションをつくらないでおこう。
ETH/USD イーサ/ドル
トレンド線割ったら更なる下落があると予想していたがそうなった。
500ドルと455ドル(50日間標準移動平均線)に強力なサポート線がある。これらを割ると400ドル付近まで下がるだろう。
底をつけるまで数日待つことを勧める。買い条件はそろっていない。
BCH/USD ビットコインキャッシュ/ドル
本分析の読者は1520ドルでロングポジションを作り、3859ドルで半分利確、そして残りのポジションもストップロス注文を置いた2400ドルで手仕舞いしているはずだ。目標値を修正し4514.5173ドルとしていたが、ビットコインキャッシュは高値をつけたら暴落する傾向があるので部分利確を勧めたのだ。
4139.0893ドルまで上げた後反落。20日間指数平滑移動平均線を割り、今回の上昇(1145ドルから4139.0893ドル)におけるフィボナッチ・リトレースメントの61.8%地点も割った。
1785ドルがサポートになることを予想する(フィボナッチ・リトレースメントの78.6%値)。
ただこれは予想にすぎないので、底を形成してからのみ新規ポジションをつくることとする。それまでは様子見だ。
XRP/USD リップル/ドル
前回の分析ではリップルが細長い二等辺三角形(ペナント)を上放れしたら上昇トレンド再開としていた。そして昨日これが実現し、急騰した。
目標値は1.5ドルとしたが、昨日1.2ドル付近まで上げた。
しかし今日は壁にぶつかっている。ペナントから下放れたので、弱気傾向となっている。だからストップロス注文を高めにおこう。
底値かどうか判断するのは難しいが、0.6ドルがサポートとなる可能性がある。
IOTA/USD IOTA/ドル
抵抗線を抜けない限りレンジ相場になるとしていた。しかし弱気方向に展開となった。
レンジの下限を割って、現時点(英文元記事作成時)で1.1ドルまで下げている。
ボラティリティが高いので、冒険して買うことはしない。センチメントもネガティブすぎる。売りが一服するまで買いは控えよう。パニック売りがでる状況でサポート線を示すことも役にたたないので下値予測も割愛する。
LTC/USD ライトコイン/ドル
243.86~370ドルのレンジ相場を予測していた。しかし今日、レンジ下限を割ってしまった。
ライトコインは現在、重要なサポートのあるフィボナッチ・リトレースメントの61.8%値にある。ここを割ると、146.414ドルまで下落する可能性がある(フィボナッチ・リトレースメントの78.6%地点)。
パニック時に勇敢になっても意味がない。買いチャンスが来るまで様子見だ。
DASH/USD ダッシュ/ドル
前回短期的な天井を予測して以来下げている。
強力なサポートとなるトレンド線(フィボナッチ・リトレースメントの78.6%値)で下げ止まるだろう。
しかし下落が終わるまでは買い推奨としない。仮想通貨は下方にオーバーシュートすることがよくあるからだ。
これだけ急激な下落の後には強烈にリバウンドする仮想通貨もいくつかでてくるだろう。だが大事なのはリスクを計算しながら資本を守ることだ。多くのチャンスを逃すだろうが、大きな損失を避けることができる。ストレスなしで休暇シーズンを過ごしたい。
*市場データはTrading Viewから採取