米国の現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)の取引高は77億ドルを付け、前回の記録を1.5倍上回った。
ブルームバーグのETFアナリスト、ジェームズ・セイファート氏がXに投稿したデータによると、2月28日には10個のETF合計で76億9000万ドルの取引高となり、1日の取引高で過去最高を記録した。前回の高値は1月11日のファンド設立日に見られた46億6000万ドルだった。
ブラックロックのiシェアーズ・ビットコインETF(IBIT)は全体の43.5%を占め、33億5000万ドルの取引高で、過去に付けたIBITの記録を倍増させた。これは、2月27日に10個のETF全体での取引高とほぼ同額にあたる。
The new record for #Bitcoin ETF trading volume is officially $7.69 billion. Previous record was $4.66 billion from launch day. https://t.co/rZsOSUqk35 pic.twitter.com/QaOKe2LuVU
— James Seyffart (@JSeyff) February 28, 2024
この日2位だったグレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)の取引高は18億6000万ドルだった。フィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド(FBTC)が第3位で14億4000万ドルと、取引高記録を倍増させた。GBTCとFBTCの合計取引高は、全体の約43%を占める。
ブルームバーグのアナリスト、エリック・バルチュナス氏は2月28日のXの投稿で、グレイスケールを除く9つの新しいETFがこれまでの記録を塗り替えるのに、取引日の半分しかかからなかったと書いている。。彼は後の投稿で「取引数も倍増し、50万件以上の個別取引があった」とも指摘している。
バルチュナス氏はさらに、この取引高はアルゴリズムや裁定取引ではなく、「自然な需要」が大部分だと付け加えた。
この記録的な出来高を記録した日は、ビットコインが10%超上昇し、2年ぶりの高値となる6万4000ドルを超えた時に起こった。ビットコインはその後6万ドルまで下落したが、発表時点で6万2000ドル以上で取引されている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン