16日の仮想通貨ビットコインは再び5000ドルを割り込んだ。13日の急落以降は5000ドルでレンジ内の値動きを繰り返していたが、ついに耐えきれず、4000ドル台に突入した。イーサ(ETH)も10%減の109ドル、XRPも0.13ドルに沈んでいる。
(出典:Coin360 3月16日午後18時00分)
16日は米連邦準備理事会(FRB)の緊急利下げや日銀の黒田東彦総裁が金融政策決定会合を前倒しで開くなど、新型コロナウイルスの影響などからくる世界的な金融危機の中で一斉に対策を講じたが、ビットコインには響かなかった。
黒田総裁は今回の金融危機についてリーマンショックのようにリスクが内包された危機とは性質が違うと指摘。「V時回復するとは言い難い」と指摘した。
コロナウイルスの拡散を防ぐ目的で、欧州各国で移動を制限したことを受けて、16日は欧州の株式が下落した。さらにはニューヨークでもバーやレストランを17日から持ち帰りなどを除き、営業しないように通達が出た。ナイトクラブや映画館なども対象となっているようだ。
こうした動きの中で仮想通貨トレーダーのジョシュ・ラーガー氏は、昨年4月の水準である4000ドル付近をサポートラインとしてあげ、現在の値動きが4990ドルから4087ドルの間のレンジで動くことを予想している。
(出典:Josh Rager)