ビットコイン(BTC)のトランザクション数が新記録を樹立した。グラスノードのデータによると、半減期のわずか3日後の4月23日、ビットコインは1日に92万6842件のトランザクションを記録し、2023年12月の73万1000件を超えるトランザクション数を達成した。

この記録的なトランザクション数は、ビットコインネットワーク上で代替可能トークンを発行する新プロトコルであるルーンズ(Runes)のローンチが後押ししたようだ。ルーンズはビットコイン上のトランザクションの大部分を占めており、全ビットコイントランザクションの68%を占めている。デューンによると、投資家は合計360万件のルーンズ関連トランザクションを実行した。

TeraWulfの共同創業者兼CEOであるナザール・カーン氏は、ビットコインのブロックスペースの価値についてコインテレグラフのインタビューで次のように述べている。「ルーンズとオーディナルズはブロックスペースの価値を示している...ビットコインネットワークは最も分散化され、安全で堅牢なネットワークであるため、そのブロックスペースからはユースケースと価値が生まれるだろう」。
記録的なトランザクション数にもかかわらず、ビットコインの価格は6万4000ドル前後で推移している。ビットコインは、コインマーケットキャップのデータによると、月間チャートで9%超下落した。

ビットコインコミュニティではルーンズが注目を集めているが、実際の市場機会は投資家の最初の熱狂が収まった数ヶ月後にしか訪れないかもしれない。分散型金融(DeFi)リサーチャーのイグナス氏は4月17日のX投稿で「ルーンストーン、RSIC、PUPSはすでにポンプを起こし、新しいルーントークンのエアドロップを約束している。そしてFOMO(取り残されることへの恐怖)スレッドが続々と登場している。しかしNFT熱狂のように、市場はすぐに冷えるかもしれない」と書いている。
イグナスは、当初のユーティリティの欠如から、ルーンズはローンチ直後に変動の激しいミームコインと同様に取引される可能性があると警告している。