8月28日にビットコインが7%ほど急落した背景には、コインベースでの大量売却があった。仮想通貨分析企業コインメトリックスが調査結果を報告した

(出典:CoinMetrics「8月28日の急落前に観察されたコインベースでの大量売却」)

コインメトリックスによると、28日の17時54分(日本時間29日の2時54分)、コインベースで合計72BTC(約8000万円)が売られた。売り材料となるニュースがない中で、「このように集中した売り」は珍しいという。他の取引所では、似たような売却は観察されなかったそうだ。

コインメトリックスは、ビットコインの急落が長続きはしなかったことから「価格操作ではない」と分析。マーケットメーカーや定量的なデータに基づくトレーダーが使うアルゴリズムが、「情報を持っているトレーダー」による売りと判断し、売買の調整をしたのではないかとみている。

また、コインベースの価格が100倍レバレッジ取引で有名なビットメックスのビットコイン価格指数などに組み込まれていることも、相場に影響を与えた要因かもしれないと解説した。

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