仮想通貨(暗号資産)ビットコインは5月に重要ラインを超えたようだ。仮想通貨トレーダーのColdBloodShillによると、これまでに何度も跳ね返されている9360ドルのラインを超えたことが確認されている。

「過去12ヶ月で9360ドルを超えた月間終値はなかった。このレベルから6000ドルや3000ドルへのテストがあった」

昨年の第3四半期と第4四半期にビットコインはこのレベルで何度も跳ね返され、価格が下落していた。

現在の値動きが下降トレンドラインのレジスタンスを破ったという指摘は他にも出ている。crypto_birbは昨年6月から引いた長期下降トレンドの中で、レジスタンスを突破したことをツイッター上で示している。

既報の通り、ビットコインの価格動向を予測するストック・フローモデルでは価格上昇を示す「赤点」が点灯したことがわかっている。

やはり100万ドルはある?

今後の価格上昇についてはとこまで上昇するのかは様々な予測が出ている。

前述のストック・フローモデル提唱者のPlanB氏は2021年に10万ドルに到達すると予想している。

一方で、ウイルス対策ソフト創業者のジョン・マカフィー氏が、100万ドル価格予想を「冗談」だと明かしたことが報じられているが、仮想通貨業界の中では100万ドルは不可能ではないとの見方も出ている。

ケイン・アイランド・オールターナティブ・アドバイザーズのティモシー・ピーターソーン氏は2027年には100万ドルに到達するとのグラフを示している。

この数値についてユーザーから「購買力の上昇によるものか、ドル建てのインフレによるものか」との問いに対し、ピーターソン氏は「購買力は現在のドルで80万ドル程度になるだろう。これは年間インフレ率が3.7%で、1960年までの平均からきている。人口が減少しているため、たとえインフレ率は上がりにくくなっている」と話した。