2023年第2四半期におけるキャシー・ウッド氏率いるARKインベストで、デジタル通貨投資商品のグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)が最も優れたパフォーマンスを示した商品の1つとなった。
7月19日に公開されたARKの最新四半期ETFレポートによると、GBTCは第2四半期のARKネクスト・ジェネレーション・インターネットETF(ARKW)の成功に最も貢献した。
データによれば、GBTCはARKWの第2四半期における9％以上の成長を牽引したトップ5のドライバーの1つで、テスラ、ショッピファイ、ユニティソフトウェア、ドラフトキングスなど他のトップパフォーマーと並んでいた。5位にランクインしたグレイスケールはARKWにおいて108ベーシスポイントを占め、トップアセットであるテスラは232ベーシスポイントとなっていた。
ARKWはARKが運営するETFの中で年初来の利益率が最も高く、6月30日までの期間で約50％上昇している。インターネットベースの製品とサービス、クラウドコンピューティング、人工知能、電子商取引を捉えることを目指しており、第2四半期には資産の約20％がクラウドコンピューティングに、約19％がブロックチェーンに関連していた。
GBTCは2023年第2四半期のARKWでトップパフォーマーだったが、資産配分の量ではコインベースに後れを取っている。グレイスケールはARKWのテスラ保有分とほぼ同じで7.5％をわずかに上回っているが、一方最も多く配分された資産はコインベースで約9％を占めていた。
配分額が多い他の資産には、ジャック・ドーシー氏のフィンテック企業ブロックが含まれ、第2四半期のARKWの総資産の7％を占め、4位にランクインしていた。しかし、ブロックはGBTCとは異なり、ARKWのパフォーマンスを30ベーシスポイント下げ、第2四半期のトップ5の足を引っ張る存在だった。
ARKの最新四半期レポートには、同社が最近大量に売却したコインベース(COIN)株の情報は含まれていない。COINの株価が7月中旬に90ドルを超えると、ARKは積極的に利益を確定し、7月には約9700万ドル相当のコインベース株約100万株を売却した。
株を売却したにもかかわらず、ARKのウッドCEOは特にリップルの最新の法的進展により、COINに対して強気の姿勢を維持している。ウッド氏は7月17日にビットコインに対する強気の立場を再度強調し、ビットコインがいつの日か150万ドルに達すると予測した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン