5日、ビットコイン(BTC)は米株式市場の取引開始を受けて、一時44,000ドル以上に上昇した。

BTC/USD 1-hour chart. Source: TradingView

弱気派からの圧力強まる

データによると、BTCはアルトコインを上回り、Bitstampで44,011ドルに達した。これは、週足で10%の上昇となり、2022年4月初旬以来の高値を記録した。また、重要なレジスタンスへの大きな挑戦となった。

人気トレーダー兼アナリストのRekt Capital氏によると、44,000ドルは2021年初頭以降に何度か発生したレンジの最高値だ。

「BTCは43,900ドル付近のレンジ高値レジスタンスを再び突破した」と、彼はX(旧Twitter)で述べた

「BTCにはブラックレベルを奪還した歴史がある。そのため、価格が40,000ドル台後半に戻る可能性はある。その間、再テストを注視することが重要だ」

BTC/USD annotated chart. Source: Rekt Capital/X

市場では、先物が先導し、現物が追随した。また、CoinGlassの統計データによると、執筆時点で、1日で1億ドル以上の仮想通貨のショートポジションが清算された。

Crypto liquidations (screenshot). Source: CoinGlass

CoinGlassはさらに、最新の動きは、世界最大の取引所であるバイナンスにおける、ショート清算の可能性が高い水準を突破したことを示した。

BTC/USDT liquidation heatmap for Binance (screenshot). Source: CoinGlass

3万ドルに戻る可能性は「わずか」

既報のように、一部の人気市場参加者の懸念は、大口トレーダーによる潜在的な操作的動きだ。

これらの動きは、新たな高値で利益を確定するために、最小限のスリッページで売り圧力をかける可能性があると、以前の分析で警告されていた。

しかし、楽観主義者たちは強気の姿勢を続けている。

MN Tradingの創設者兼CEOであるマイケル・ファン・デ・ポッペ氏は、「ビットコインは、半減期前に48.5万ドルから50.5万ドルの水準に到達する道を進んでいる」と反応した

「これまでのサイクルでは常にそうだった。ここでも同じことが起こりそうだ。39,000ドルを上回っていれば、素晴らしい雰囲気だろう。ビットコインが30,000ドルに到達する可能性はますます薄れている」

BTC/USD annotated chart. Source: Michaël van de Poppe/X

Matthew Hyland氏は、RSI(相対力指数)データを利用して、さらに上昇が続くと予想した。

執筆時点では、RSIは80と、レンジの10ポイント内にあり、買われすぎ状態を示唆している。

BTC/USD 1-day chart with RSI. Source: TradingView