ビットコインの重要な強気シグナルが約1年ぶりに点灯し、価格の急騰の可能性を示唆している。
リアルビジョンのチーフ仮想通貨アナリストであるジェイミー・クーツ氏が、このグローバル流動性モデルの強気シグナルを共有した。
クーツ氏は、このシグナルに基づき、ビットコインが「さらに高騰する」と予想している。彼は8月15日のXのポストで、「私の複合グローバル流動性モメンタムモデル(MSI)は、2023年11月以来初めての強気シグナルを提供した。ビットコインは11月から4月にかけて75%上昇し、その後にシグナルが弱気に転じた」と述べた。
Bitcoin trend and global liquidity regime. Source: Jamie Coutts
この同じ強気シグナルは、2017年のサイクルでビットコインが19倍に、2020年のサイクルで6倍に上昇する前にも現れていたとクーツは語った。
12万ドルに倍増する可能性はあるか
この強気シグナルは、ビットコイン価格が2倍から3倍に増加する可能性を示唆しているとクーツは推定している。
しかし、これは米ドル指数(DXY)のパフォーマンスと全体的なグローバル流動性に大きく依存しているとクーツは説明した。
「ビットコインがこの目標を達成するためには、DXYが101以下である必要があり、これは中央銀行の継続的な注入によって促進されるだろう。このサイクルでは、グローバルM2は120兆ドルを超えることになる」
しかし、短期的にはビットコイン価格が逆風に直面する可能性がある。8月16日午前8時(UTC時間)に14億ドル相当のビットコインオプションが期限切れとなる予定で、ビットコインが6万ドルを超えて回復しない限り、影響を受ける可能性がある。
増加するM2マネーサプライがビットコイン価格を支える
世界的に拡大し続けるM2マネーサプライは、ビットコインが6万ドルを超えるブレイクアウトの一助になるかもしれない。
クーツ氏によると過去1か月間、日本銀行(BOJ)は4億ドル中国人民銀行(PBOC)は970億ドルのクレジットをグローバルマネーベースに追加し、全体で1兆2000億ドル増加したという。この傾向は信用ベースの部分準備金制度によるものでクーツ氏はこの傾向が続くと見ている。
「これは信用ベースの部分準備制度における自然な状態である。マネーサプライは、未払いの債務を支えるために継続的に拡大しなければならない。さもなければ、すべてが崩壊する」
しかし、ビットコインの価格動向は、最近停滞している米国の現物型ビットコインETFからの流入に大きく依存する。
Spot Bitcoin ETF flows (US dollars, million). Source: Farside Investors
Farside Investorsのデータによると、8月14日には、米国のETFで累計8100万ドルのマイナス流出が見られた。