ビットコイン(BTC)が間もなく大きく下落することになるのか? 一部の仮想通貨ウォッチャーたちは、カエルをテーマにしたミームコインの価格動向に答えが隠されていると考えている。
オンチェーン・キャピタルの共同創設者であるラン・ヌーナー氏は10月27日のX(旧Twitter)で、ミームコインのペペ(PEPE)が過熱した仮想通貨市場の強力な指標であると提唱している。
「下落が来るのを知りたければ、ただ$PEPEを見ていればいい。これは文字通り、市場が過熱しているときの指標だ」とヌーナー氏は述べた。「人々がそこ(PEPE)に自信を持って参加し、それが上昇するとき、それが退場の合図だ。毎回うまくいく」。
ペペは最近、100%以上の価格上昇を見せ、10月20日の0.00000064ドルから10月27日のピーク時には0.00000134ドルまで上昇した。ペペがピークに達した時期と同じ頃、ビットコインは既に新たな年間高値から下降を始めていた。
ヌーナー氏の理論は過去に他の仮想通貨トレーダーからも共有されていた。9月23日には、トレーダーのAlex RTB氏が、短期的な下落を予測する信頼性のある指標としてペペを使い始めたと語った。
しかしながら、この理論には懐疑的な見方をする者も少なくなく、またデータが常に理論を支持しているわけではない。
ドバイを拠点とするトレーダーのReetika氏は、ペペの最近の上昇はチームの変更に関する強気のニュースや追加のトークンが焼却されるという事実が材料となっており、必ずしも市場全体への過剰な自信の兆候ではないとコインテレグラフに語った。
TradingViewからの比較データによれば、ペペの価格はビットコインの価格としばしば密接に相関しており、ミームコインを指標として使うことは難しいかもしれない。
一方でReetika氏は、ソラナ(SOL)をより信頼性のある予測指標として使うことを提案した。
「SOLはこれまでの値動きの非常に良い先行指標だった。SOLは、この全体の動きの中でBTC/ETHの少なくとも1日前にレジスタンスを突破した。私はこれを使って上昇を予測してきた」と同氏は語った。Reetika氏はSOLも完璧な指標ではないが、最近の動きでは良好な結果を出していると説明した。
同様に、市場開設者のPoordart氏は、ペペはビットコインのような仮想通貨の未来の価格動向を判断するための最善の指標ではないだろうと、コインテレグラフに語った。同氏の見解では、ペペはまだ市場に登場してからあまりにも新しく、「実際の持続的な価値」を有する信頼性のある指標としてビットコインの価格動向を大きな精度で予測するには至っていない。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン