ビットコインのクジラ(大口保有者)が売り圧力を緩和しつつある。ビットコインは過去7日間で強さを増し、68,000ドルを突破した。
「ビットコインの大口の売り手は疲弊しており、評価指標はポジティブな勢いを示している」と、クリプトクオントのリサーチ部門責任者フリオ・モレノ氏が7月20日のX投稿で述べた。モレノ氏は、1,000から10,000ビットコインを保有する投資家を「大口の売り手」として言及している。
モレノ氏は、ビットコインが史上最高値付近を推移していた3月や5月に比べて「実現利益は少ない」として、売却している投資家が少ないことを強調した。

ビットコイン(BTC)は現在68000ドル付近で取引されており、過去7日間で12.15%上昇している。トレーダーは65,000ドルの重要なサポートレベルを維持するかどうか注視しているが、69,000ドルに到達するかどうかの憶測も広がっている。
「ビットコインの次の目標は69,000ドルだ」と仮想通貨トレーダーのミルキーブル・クリプトはのべた。「メガホン価格パターンの目標は84,000ドルから88,000ドルの範囲だ」と付け加えた。
コイングラスのデータによると、69,000ドルへ到達するには、2億6190万ドル分のショートポジションが清算されることになる。
トレーダーは複数の強気指標に注目
しかし、ビットコインは6月12日以来、67,000ドルのレベルに達しておらず、トレーダーは上昇トレンドが続くことを示唆する他の強気指標にも注目している。
「週足のボリンジャーバンドは記録された中で最も低いレベルにある」と、YouTubeチャンネル「ヤング・アンド・インベスティング」のホスト、クイントン・フランシオス氏が7月19日のXでのべた。ボリンジャーバンドは資産の勢いとボラティリティを特定の範囲内で測定するツールだ。

「ビットコインの価格が短期保有者の実現価格に戻ったのは良い兆候だ」とフィリップ・スウィフトは述べた。「短期保有者の実現価格」は、より投機的なビットコイン保有者(155日以内にビットコインを保管するウォレット)の合計コストベースを示す、トレーダーにとって重要な指標だ
ビットコイン価格は7月5日に60,000ドルを下回り、53,905ドルまで急落したが、その後回復を見せた。「ビットコインが重要なレベルを突破し、強い勢いと64,000ドルの良好なサポートエリアを示している」と、仮想通貨取引アカウントのオンチェーン・カレッジが7月20日のX投稿で語った。「これはBTCがウィークハンズからストロングハンズに移行したことを示している」とオンチェーン・カレッジは付け加えた。