米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が金利引き下げを示唆したことを受け、米国でのビットコイン購入者の関心が39日ぶりの高水準に達した。
「FRBが低金利サイクルの開始を示唆したため、米国でのビットコイン需要が急増した」と、クリプトクアントのフリオ・モレノ氏が8月24日のXポストで指摘した。
Source: CryptoQuant/Julio Moreno
モレノ氏の主張は、コインベースプレミアム指数に基づいている。この指数は、コインベースプロとバイナンスでのビットコイン(BTC)の価格差を測定し、米国人投資家の需要を世界のほかの地域と比較する指標として使用される。
この指標は7月15日以来の高水準である0.0114に達した。プラスの数値は買い圧力を示し、マイナスの数値は売り圧力を示す。8月5日の仮想通貨相場の暴落時、ビットコインの価格が5万ドルを下回った際、コインベースプレミアムは-0.10を下回っていた。
需要の増加は、FRBのパウエル議長が金利引き下げの可能性を示唆した後に起こった。
「政策を調整する時が来た」と、パウエル氏は年次ジャクソンホールシンポジウムでのスピーチで発言した。ただパウエル氏は、金利引き下げの具体的な時期までは明言しなかった。
記事執筆時点で、ビットコインは6万3978ドルで取引されており、8月22日以来5.46%上昇している
Source: CoinMarketCap
ビットコインの価格は一時6万5000ドルに迫る6万4769ドルまで上昇したが、その水準を維持できなかった。
パウエル議長の発言とビットコインの価格急騰の数時間前、ビットコインは6万ドル付近で推移していた。ビットコインのマイニングコストが7万2224ドルであることから、マイナーによる売り圧力も懸念されていた。