先週は、ビットコイン投資家にとって凄まじい動きを記録した。重要とされていた12000ドルを突破し、1週間で11300ドルから13300ドルと、2000ドルも上昇した。

ドルが弱くなっている一方で、ビットコインは年初来高値を記録。さらに複数の上場企業がドルよりもビットコインを保有するというニュースもあった。

これらはビットコインの強気相場という形になって現れた。しかし今後はどのレベルを見ればいいのだろうか。チャートを見てみよう。

12000ドルはビットコインにとって重要だった

(出典:トレーディングビュー「BTC/USD 週足チャート」)

ビットコインの週足チャートが示すように、11600ドル~12000ドルは強気相場が継続するために重要なエリアだった。このレジスタンスエリアは2018年からみた場合の弱気市場として長く続いていた。30ヶ月以上にわたり、ビットコイン価格はこのレジスタンスゾーンを突破できていなかった。

強気相場の始まりはしばしば、サポートとレジスタンスが綺麗に反転する。これは10000ドルの際にも見られ、ここが反転した後に上昇が続いた。

(出典:トレーディングビュー「BTC/USD 3日足チャート」)

10000ドルのレベルでは再テストを受けて保持され、新たなサポートゾーンとなった。それ以来、ビットコイン価格は上昇を続けており、12000ドルを超えた上昇につながった。

11600ドルレジスタンスはサポートに変わった

(出典:トレーディングビュー「BTC/USDの3日足チャート」)

11600ドル~12000ドルが上昇に向けて突破されたことで、今後数週間の間でトレーダーが注目すべきレベルがいくつか決定する。多くの場合、こうした大きな上昇の後には、下値の再テストがあるため、買いを入れるのは良い戦略ではない。

前述したように、10000ドルでサポートとレジスタンスの反転が確認されたため、上向きのモメンタムが保証された。今回も同様のケースとなるだろう11600ドル~12000ドルの重要なレベルは、上昇を続ける前に一度、サポートをテストすることになるだろう。

現在レジスタンスは13600~14000ドルと、16500~17000ドルにある。しかし、レンジ内の値動きが続くため、後者の価格帯は今後数カ月でヒットする可能性は低いだろう。

そのため、まずは13600~14000ドル、11600~12000ドルのエリアに注意を払う必要があるだろう。

仮想通貨市場全体の時価総額もレジスタンスに

(出典:トレーディングビュー「仮想通貨市場全体の時価総額」)

現在、仮想通貨市場全体の時価総額も3950~4150億ドルのレジスタンスゾーンに直面している。ここを一気に突破する可能性はビットコインの動きに左右されるだろう。

そのため、サポートラインの3300~3400億ドルの再テストは非常に可能性が高く、これは新たな強気相場が始まるために必要な動きとなるだろう。

時価総額が3950~4150億ドルを突破した場合、次のレジスタンスは5100~5250億ドルになる。

ビットコイン価格のシナリオ

(出典:トレーディングビュー「BTC/USDT 3日足チャート」)

ビットコイン価格はいくつかのテクニカルレベルのテストのために11600ドルから12000ドルに向かって調整される可能性が高い。

そのため、レンジ内での値動きのテクニカル構造が決定される。レジスタンスゾーンは13,500~14,000ドルの間にあり、サポートゾーンは11,600~12,000ドルの間にある。

このようなレンジバウンド型の構造は、常に上のレベルに蓄積されているため、新しいサイクルを始めるには非常に健全な動きだ。数ヶ月後にこの横方向のレンジから抜け出すと、次の大きな動きがあるかもしれない。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。