米投資企業べルシャー・キャピタル・マネージメントでCEOを務めるジェフ・ロス氏によると、ビットコインの最近の回復は、今後のアップサイド(上昇)がまもなく起こることを予期させるものであるという。

ロス氏の19日のツイートによると、ビットコインは現在「極めて強気」であるという。

ベルシャー・キャピタルは「絶対ロング」

ロス氏はオンチェーン指標とマクロ状況から、今週のビットコイン価格のレンジ内の値動きと調整が終わりに近づいていることを強調。「ビットコインテクニカルをアップデートしよう。ブレイクアウトが近づいている。方向はまだ未定だが、マクロ状況では極めて強気で、オンチェーン指標も極めて強気だ」と投稿し、次のように続けた。

「アップサイドの動きが最も可能性が高いだろう。短期的な押し目は強気とともに買われる。ベルシャー・パートナーズは絶対ロングだ」

既報のように、米仮想通貨運用のグレイスケールが巨額のビットコインを1日で追加したこともあり、ビットコインは「通常運転」の強気に戻ってきている。

(出典:デジタルアセットデータ「ビットコインの採掘難易度とハッシュレート」)

コインテレグラフが報じているように、ビットコインの採掘難易度とハッシュレートは過去最高を更新しており、このために価格も再び上昇に転じるとの期待が高まっている。アルトコインで時価総額が最大のイーサ(ETH)も過去最高を更新するなど市場に勢いが戻ってきている。

(出典:ジェフ・ロス、トレーディングビュー「BTC/USDチャート」)

PlanB「月足に集中」

ビットコインの見通しについては強気な見方は他にもある。仮想通貨価格予想モデルであるストック・フローモデル(S2F)を考案したPlanB氏はビットコイン価格が「後戻りできない価格(ポイント・オブ・ノーリターン)」を通過する可能性を指摘した。

同氏によると、この注目レベルは1月の終値が48000ドルを超えることで起こるという。

これによって同氏のS2Fクロスアセットモデルが示すように、ビットコイン価格が次のステージに到達することになるという。

(出典:PlanB「半減期と相関するビットコイン価格」)

「月足のビットコイン価格が48000ドルに達すると、月足のドットとの間に素晴らしいギャップが生まれる。このギャップは通常、ポイント・オブ・ノーリターン(赤い矢印)、すなわちフェーズ5に入ったことを意味する」

こうした楽観的な意見とは対照的に、まだ油断できないとする意見もある。コインテレグラフマーケットのアナリストであるflibflib氏は、ビットコインが弱気を脱出するには今後数日間が重要になると指摘した。

 出典:filbfilb「BTC/USDT 3日足チャート」

その理由は同氏の取引ツール「Predator」から警告シグナルが出ているからだという。

「私の意見では3日間かそれ以上の期間で調整があるかもしれない」