ビットコイン(BTC)は、古典的なボラティリティ指標が史上最小値を記録する中、放物線的な上昇に向かっている可能性がある。

ボリンジャーバンド幅が示す上昇シグナル

マクロストラテジストのヘルト・ファン・ラーゲン氏は水曜日、X上のスレッドでビットコインのボリンジャーバンド幅(Bollinger BandWidth)に関する重要なシグナルを提示した。

ボリンジャーバンド幅は、上限バンドと下限バンドの差をパーセンテージで示す指標であり、ビットコイン価格のボラティリティを先行的に示すものである。

月足で見ると、この差は過去に例のない小ささとなっている

BTC/USD 月足チャートとボリンジャーバンド幅 Source: Cointelegraph/TradingView


歴史的に、バンド幅がスケール上で100を下回ることは稀だが、下回るたびにBTC価格は急激に反応してきた。

「過去にこのシグナルが点灯するたび、ビットコインは必ず直接的な放物線的上昇に繋がった」とラーゲン氏は述べている。

BTC/USD 月足チャートとボリンジャーバンド幅. Source: Gert van Lagen/X


添付チャートは、過去に同様のシグナルが発生した際の放物線的上昇を示している。直近の「緑」のシグナルは2023年11月初頭で、その後BTC/USDは4カ月で2倍になった。

ラーゲン氏は、今後の価格予測についても触れており、次の弱気市場入り前にビットコインが最後の最高値更新に向かうと見ている。

「このセットアップは、2008年の金融危機直前のグーグルと同一である。ボリンジャーバンド幅が一連の下向きの高値をつけ、これを突破することで、その後の弱気方向の長期ボラティリティにつながる」と同氏は分析した。

楽観するのはまだ早い?

一方で市場参加者の慎重姿勢は強く、今週のビットコイン反発に対しても懐疑的な声が多い。

水曜日にはBTC/USDが2週間ぶりの高値となる9万4000ドル付近まで上昇したが、その背景には「仮想通貨寄りの米連邦準備制度理事会(FRB)議長誕生の噂」があった。

トレーダーのダーン・クリプト・トレーズ氏はXで、「価格は高値・安値ともに切り上げたため、この時間軸では市場構造は強気に戻った」と認めつつも、「本格的な上昇継続には、この価格帯を維持する必要がある」と述べた。

BTC/USDT 4時間足チャート Source: Daan Crypto Trades/X


BTC/USDは年初を9万3500ドルで迎えており、現在の現物価格帯は2025年の年足にとって極めて重要だ。

トレーダー兼アナリストのレクト・キャピタル氏は火曜日、「ビットコインは残り1カ月の間に2%程度の上昇を達成できれば、約9万3500ドルの『4年サイクル』水準を上回って12月を終え、今年をグリーンのローソク足で締めくくることができる」と述べている。

BTC/USD 年足チャート. Source: Rekt Capital/X

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント!【PR】

ビットコイン価格, マーケット, Market analysis