合計5億トランザクションのマイルスターンに到達したビットコインだが、1日あたりの取引数も増加傾向にある。

Blockchain.comによると、ビットコイン取引数は2月6日に1日あたり31万5370回を記録。5日は36万8604回で、2019年9月以降で見られなかった水準を回復している。

Daily confirmed txs on the Bitcoin blockchain, Feb. 2019-Feb. 2020

(出典:blockchain.com 「1日あたりのビットコインの取引数」)

2019年のピークは、5月に見られた1日あたり45万回だ。

ビットコイン5億トランザクション

2月5日にビットコインが2009年に公開されてからの合計トランザクション数が5億回を突破した。

ビットコインが初めて取引されたのは2009年1月12日。ビットコイン創設者サトシ・ナカモトから故ハル・フィニー氏にテストとして10BTCが送信され、その後マイニングが開始された。

10ヵ月後の2009年10月5日に米ドルに対する初めてのビットコインレートが設定され、当時は1ドルに対し2300.03BTCだった。

実際の商品への取引は2010年5月22日。2枚のピザのために1万BTCが支払われた。

仮想通貨相場は青信号

現在、ビットコイン価格は1万ドルに迫っている。執筆時点までの24時間で0.34%上昇し、9800ドル付近で取引をしている。

ビットコインは年初から上昇し続けている。

1月はじめ頃、米国とイランの関係悪化が進んだことでビットコインが金(ゴールド)のような有事の際の安全資産として意識された。また、新型コロナウイルスで株価が下落したが、ビットコインにとっては下げ止まった。

またテクニカル的にもビットコインの強気サインが指摘されている。

米国のマーケット調査会社ファンドストラット代表のトム・リー氏はビットコインが200日移動平均線を上回ったことを高く評価。「2020年はビットコインにとって最高の年になるだろう」と述べた。

また、著名テクニカルアナリストのアレッシオ・ラスターニ氏は、「極端な楽観」と「極端な悲観」の指標から強気相場が再開した可能性に言及した

ただ、年初からアルトコインの上昇幅の方が大きいため、ビットコインのドミナンスは2019年7月以来の低水準である64.3%まで下落した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン