米国大統領選でバイデン勝利が確実になったという米メディアの報道を受ける形でビットコン(BTC)は下落していたが、その後反発して下落前の水準に戻った。過去24時間でビットコインは一時1万4350ドルから1万5700ドルまで上昇。1日足らずで1000ドル以上の値動きが発生しており、ボラティリティ(変動幅)が大きくなっている。

(出典:Coin360

ビットコイン 金ETFより人気

米仮想通貨投資会社グレイスケールのマネージングディレクターであるマイケル・ソネンシェイン氏によると、10月は金ETFよりグレイスケールのビットコイン信託への資金流入額が多かった。

(出典:Grayscale via JP Morgan「金ETF vs グレイスケールのビットコイン 信託」)

ソネンシェイン氏がJPモルガンの資料を引用して解説したところによると、ビットコイン信託に対する投資額は10月中旬以降で急激に増えている。JPモルガンは「伝統的に金のETFなどに投資をしてきたファミリーオフィスなどの投資家がビットコインに目を向けているかもしれないという仮説を支持するもの」と分析しているという。

ビットコイン 米国で18番目の企業

再び1万5000ドルを突破したビットコインは、時価総額でみると米国企業で18番目にランクインする。

現在のビットコインの時価総額は2800億ドル(約29兆円)。ビットコインは、3060億ドル(約32兆円)のホームデポと2420億ドル(約25兆円)のベライゾンの間に割って入ることになる。過去数ヶ月間で、ビットコインは、ネットフリックやペイパル 、バンク ・オブ・アメリカ、コカ・コーラ、セールスフォース、ディズニーなどをごぼう抜きした。

(出典:Dogs of the Dow「米企業 時価総額ランキング」)

トップのアップルは、時価総額は2兆ドル(206兆円)。ビットコイン がアップルを越えるためには、ビットコイン価格は12万ドルと現在の8倍上昇しなければならない。