ビットコインの価格下落を予測する投資家、いわゆる「弱気派(ベア)」が、先物市場で「強気派(ブル)」を上回った。アナリストでありクリプトクオントの認証済み著者であるアクセル・アドラー氏によれば、先物市場の資金調達率に基づき、ビットコイン(BTC)の弱気派が強気派を上回ったという。
アドラー氏は9月10日のX投稿で、「平均資金調達率の最新情報。オレンジのバーが現れた。現在、ベアがブルを上回っている。結果が出るのはそう遠くないだろう」とのべた。
BTC: Futures Perpetual Funding Rate. Source: Axel Adler/X
しかし、ネクソの構造化製品リードであるクリスティアン・ハラランピエフ氏によれば、これが必ずしもビットコイン価格のさらなる下落を意味するわけではないという。
ハラランピエフ氏はコインテレグラフに対し、次のように語った。
「過去数週間、平均資金調達率は一貫して低い水準にある。価格動向が弱いにもかかわらず、BTCの基準年利は非常に安定しており、市場におけるレバレッジの健全な比率と年末の強気な予測への信頼を示している」
ビットコインの価格は過去1ヶ月で4.3%以上下落し、64,500ドルの抵抗線を超えることができなかった。ビットスタンプのデータによれば、世界初の仮想通貨は過去3ヶ月で約18%下落した。
BTC/USD, 3-month chart. Source: TradingView
50,000ドルの心理的サポートを維持できるか
待望の利下げは、ビットコインが重要な心理的サポートである50,000ドル以上を維持できる限り、ビットコインの急騰のきっかけとなる可能性がある。
ネクソのハラランピエフ氏によれば、2024年末までのビットコインの継続的な上昇は、この重要なサポートレベルを維持できるかどうかに大きく依存するという。
「短期的に50,000ドルを下回ると、さらなる下落や横ばいの動きが予想される。しかし、ビットコインが50,000ドル以上で安定していれば、利下げが2024年後半のラリーの原動力となる可能性がある」
投資家は、9月18日に予定されている米連邦準備制度理事会(FRB)の会合での利下げをますます期待しており、これがビットコインの次の上昇の触媒となる可能性がある。
Odds of an interest rate cut. Source: CME FedWatch
CME FedWatchツールの最新データによれば、25ベーシスポイントの利下げの確率は83%、50ベーシスポイントの利下げの確率は17%となっている。
潜在的な利下げが次の主要な触媒となる可能性があるとハラランピエフ氏は述べ、「ビットコインが50,000ドル以上で安定していれば、潜在的な利下げが大幅なラリーを引き起こす可能性がある」と語った。
ビットコインETF、8日連続の流出を止める
8日間連続の純流出を経て、ビットコインの上場投資信託(ETF)は再び蓄積を開始した。米国のETFは9月10日に2日連続で純流入を記録し、ファーサイド・インベスターズのデータによれば、累計で1億1700万ドル相当のビットコインを集めた。
Bitcoin ETF Flow (USD, million). Source: Farside Investors
ビットコインETFの流入は、仮想通貨市場における投資家のセンチメントの強力な指標となるとハラランピエフ氏はのべている。ETFは2月15日までにビットコインへの新規投資の約75%を占め、50,000ドルを超えた。
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