アルゼンチンの非営利団体、ビットコイン・アルゼンチーナとビットコイン・アメリカーナがこのほど、ビットコイン啓発キャンペーン「ビットコイネータ」を立ち上げた。地元紙のインフォバエが4日に伝えた

 キャンペーン名は、「ビットコイン」とミニバンを意味するスペイン語「カミオネータ」を略して付けられた。2団体が共同で購入したバンにはビットコインのロゴが描かれ、アルゼンチンとラテンアメリカの町を回り、地元のコミュニティで仮想通貨に関する基礎知識を普及する。

 ビットコイネータの背景にある考え方は、各国の村や町を回り、仮想通貨を「どのように利用できるかを啓発する」ことだとプロジェクト創設者のガブリエル・カーマン氏は話す。バンにはアルゼンチン国内やラテンアメリカ各地を長期間旅するために必要なものが全て詰め込まれ、あらゆる機材のほか、仮想通貨関連の映画やプレゼンテーションを上映するためのプロジェクターも搭載されている。

 ビットコイネータの最初の目的地は、ブエノスアイレスから約120キロ離れた田舎町のチャスコムス。1日に到着し、住民向けにブロックチェーンや仮想通貨に関する短い公演を行った。

 ブエノスアイレス州を巡回した後はラ・パンパ、サンタフェ、コルドバを回る予定で、その他のラテンアメリカの目的地についてはまだ公表されていない。バイ・ビットコイン・ワールドワイドによると、アルゼンチンには現在、10以上の仮想通貨取引所がある。アルゼンチンの銀行バンコ・マスベンタスは5月、ビットコインによる国際送金サービスを提供する方針を明らかにした