急騰、横ばい、急落とジグザグな動きを見せるいわゆるシンプソンズチャート。米アニメのキャラクター、バート・シンプソンズの頭に似ていることに由来するチャートだが、5日のビットコイン相場はまさにシンプソンズチャートだった。

(出典:Coin360「ビットコイン/米ドル(1日)」日本時間11月5日午前11時時点)

4日の午後10時過ぎにビットコインは急上昇して、7500ドルを回復。その後、7月5日の5時過ぎまで横ばいで推移したのちに急落して、7200ドルまで戻った。

シンプソンズのパターン形成によって、ビットコインは一旦は下げ止まったと考えられる。

ブルームバーグによると、SFOXのヘッドオブグロースであるダニー・キム氏は、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に取引所に預けられているという観測があり、「(ビットコインの)大量買いがあるという期待から先走って買いに走った投資家がいたのではないか」とみている。

テザーの発行とビットコイン価格の相関関係を指摘する声は多い。

テキサス大学とオハイオ大学の研究者であるジョン・M・グリフィン氏とアミン・シャムズ氏は先月、2017年にビットコインが過去最高値を記録した背景には、1頭のクジラ(大口投資家)がいたと主張する論文を発表した。

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