主なポイント:
ビットコイン強気派は複数のレジスタンスに直面しており、価格は膠着状態にある。ただし一部では、上方の流動性がショートスクイーズを引き起こす可能性があるとみられている。
短期的なBTC価格予測では、10万9,000ドル付近への下落を見込む声が続いている。
ボラティリティの再来はほぼ確実で、トレーダーには「忍耐」が求められている。
火曜日の米ウォール街取引開始後、ビットコイン(BTC)は11万3,000ドルを維持できず、アナリストは新たな安値を予想した。
10万9,000ドルが新たなBTC価格目標に
Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによると、BTCはオーダーブック上の高い流動性の価格帯に挟まれた形で推移していた。
そのため値動きの余地は限られ、短期予測ではさらなる下落が有力視された。
「BTCは上昇する前に下落するだろう」と、トレード情報サイトのマテリアル・インディケーターズはX(旧ツイッター)への投稿で述べた。
同社が併せて公開した世界最大手取引所バイナンスのBTC/USDTオーダーブック流動性チャートでは、11万ドル超には目立った買い支えが存在しないことが示されていた。
オンチェーン分析企業グラスノードも、最近のBTC購入者の取得原価に注目し、過去最高値付近の水準が価格の下支えになる可能性を示唆した。
「BTCに関して、10万9,000〜11万6,000ドルの空白域は、下落局面で徐々に埋まりつつある。階段状のパターンは、この1カ月間にわたる着実な投資家の関与を示している」と同社は当日に解説した。
「これまでのところ、11万8,000〜12万ドルのレンジからの売却は限定的であり、この価格帯で保有する投資家は売らずに保有を続けているとみられる。」
一方で、BTC価格の大幅な下落を懸念しない見方もあった。
流動性分析を行うXアカウント「TheKingfisher」は、上方にある売り注文の存在感を強調した。
「BTCを見てほしい。清算ポジションの約70%はわれわれの上にあるショートだ」と、同アカウントは暗号資産ロング・ショート分布チャートとともに投稿した。
「つまりそこには大量の燃料(=流動性)が眠っている。機関投資家はこうした流動性の集積地での取引を好む。我々はその吸収を注視している。」
ビットコインのボラティリティ「再び目前に」
著名トレーダーのDaan Crypto Tradesは、4時間足における200期間単純移動平均線(SMA)と指数平滑移動平均線(EMA)がレジスタンスとして立ちはだかっている点を指摘した。
「強気派が再び主導権を握り、より高値を目指すには、この領域を突破する必要がある」と同氏は述べた。
仮想通貨トレーダーでアナリスト、起業家でもあるミカエル・ファン・デ・ポッペ氏は、いずれにせよBTC価格のレンジ相場は長く続かないとの見方を示した。
「BTCについては忍耐が必要だ。上にも下にもブレイクしていない」と同氏は火曜日に述べた。
「ボラティリティは低下しており、大きな値動きが再び近づいている。」
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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