著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

24日のビットコイン(BTC)対円相場は52,385円(4.85%)高の1,132,286円と、前日の下げ幅を上回り反発。週足では一時、6.31%安水準まで下落した相場だったが、昨日の反転上昇で1.05%安水準まで戻した。

株安・ドル高を背景に前日のBTC相場は安値を広げ、9月9日ぶりに107万円水準まで沈んでいたが、この日はチェーンクリンク(LINK)が市場の反発を牽引する形で大幅上昇。LINKの上昇要因としては、イーサリアム上で発行されるBTCの価値にペッグされたラップドビットコイン(WBTC)トークンの発行ペースが加速していることが指摘される。WBTCは分散型取引所(DEX)に流動性を齎す有用なトークンとなっており、WBTCの発行数増加はDEX利用需要が伸びていることを示唆すると共に、チェーンリンクはこうしたDeFiアプリケーションにプライスフィードとして利用されることから、LINK相場にとって支援材料となったと指摘される。

加えて、昨日は米追加経済対策協議を再開する意向がムニューシン財務長官から示され、ドルの上昇に歯止めが掛かったことも、NY時間のBTC上昇に寄与した。

第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。