著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
17日のビットコイン(BTC)対円相場は4,728円(0.41%)安の1,147,800円と4日ぶりに反落。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)までは、米連邦準備制度理事会(FRB)の緩和路線を織り込む形で116万円台まで値を戻した相場だったが、FOMC後に失速。FRBがこの日発表した最新のドットプロットでは、FOMC参加者17人中13人が2023年までフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0%〜0.25%に据え置く見通しを示すなど、概ね期待通りハト派の結果だったが、やはり市場は織り込み済みだった模様で、17日のBTC相場は利食い売りに押された。
一方、週明けよりBTCの上昇に置いていかれていたアルトコインに買いが入り、イーサリアム(ETH)は6.14%、XRPは1.69%、ライトコイン(LTC)は1.79%それぞれ上昇した。海外主要暗号資産(仮想通貨)取引所が、分散型取引所(DEX)最大級のUniswapのUNIトークンをこぞって上場させたこともETHの買い材料となった。
こうしたアルトターンに連れて、BTCもNY時間からは切り返すことができたが、前日終値(1,152,528円)の奪回には至らなかった。
第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成